(第21回)ママの心配事⑫~おねしょ、夜尿症~

 

 

“今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です

 

 

 

前回のコラムでは、ママの心配事として、夜驚症について考えてきました。

 

 

1歳を過ぎても続く夜泣き、イヤイヤ期と共に突然、始まった夜泣き。

“夜泣き”と思っていたら、実は“夜驚症”だったということがあります。

 

 

毎晩の夜泣き、夜驚症でヘトヘトなママに対して、夜泣きはしない、夜驚症もないお子さんをお持ちのママも確かにおられます。

 

 

「どうしてうちの子は?」と他のお子さんと比べてしまうママもたくさんおられるでしょう。

 

 

そこで、今回は、ついつい他のお子さんと比べてしまいがちなお子さんの“おねしょ、夜尿症”について、その原因を中心に考えていきたいと思います。

 

 

 

 

おねしょ、夜尿症とは?

 

 

夜間、眠っている間に無意識のうちに排尿してしまう状態のことをいいます。

 

 

一般的な“おねしょ”は赤ちゃんや子どもにはよく見られる現象です。排尿機能が未熟なために起こるもので、成長すると共になくなっていきます。

 

 

しかし、5~6歳以降も続くようであれば、適切な対策が必要になってくる場合が多くなります。この場合はおねしょではなく“夜尿症”といわれることが一般的です。

 

 

日本泌尿器科学会では、子どものおねしょ(夜尿症)は、「5歳を過ぎて週に2回以上の頻度で、すくなくとも3カ月以上の期間において夜間睡眠中の尿失禁を認めるもの」と定義されています。

 

 

 

 

 

夜尿症はどうして起こるのでしょうか?

 

 

夜尿症の原因は主に以下と考えられています。

 

 

 

原因1 夜間に多量の尿が作られしまう

 

 

 

昼間と夜間では腎臓で作られる尿の量が違います。

 

 

腎臓の尿を作る働きを抑制するホルモン(抗利尿ホルモン)が夜間睡眠中は昼間の約2倍分泌されることにより、夜間は尿量が少なく、睡眠中に尿意を感じずに朝まで眠れるのです。

 

 

しかし、抗利尿ホルモンの分泌が少ないと夜間でもたくさんの尿が作られてしまい、夜尿症の原因となってしまいます。

この抗利尿ホルモンの分泌リズムが整うのが3~4歳頃だといわれています。

 

 

 

 

原因2 膀胱が多くの尿を溜めることができない

 

 

 

昼間と夜間では尿を溜める膀胱の大きさが違います。

 

 

膀胱は自律神経の調節機能により、夜間睡眠中は昼間の約1.5~2倍になります。

膀胱が大きくなることにより、尿の貯蔵量も増え、睡眠中に尿意を感じずに朝まで眠れるのです。

 

 

しかし、自律神経の調整機能がうまくいかないと膀胱は大きくならず、夜尿症の原因となってしまいます。

 

 

この膀胱機能は子どもの成長と共に発達していき、4~5歳になると夜間にトイレに一度も行かなくてもよい位の尿を溜められるようになります。

 

 

 

原因3 トイレに行きたいときに目を覚ますことができない

 

 

尿意を感じると夜間に目が覚めてトイレに行きますが、子どもの中には尿意を感じてはいても睡眠が深く目が覚めず、それが夜尿症の原因となってしまいます。

 

 

 

 

 

東洋医学では夜尿症の原因をどう考えているのでしょうか?

 

 

夜尿症の原因は主に以下と考えられています。

 

 

 

原因1 腎の気の不足

 

 

腎の働きの中に「腎は水を主る」とあります。

 

 

腎の働きによって人体に不要な水液は尿として体外へ排出するために膀胱へいき、必要な水液は再利用するために肺に戻され、全身へと運ばれます。

 

 

腎の気が不足することでこれらの機能が乱れ、夜尿症、尿が少ない、尿に勢いがない等の症状が出ると考えられています。

 

 

 

原因2 肺と脾の気の不足

 

 

肺の働きの中に「肺は粛降(しゅくこう)を主る」とあります。

 

 

粛降とは“下へゆっくり降ろす”つまり、体内の上から下への生理作用や浄化作用のことをいいます。この働きにより、気を下方の腎へ送り込み、不要となった水液を膀胱に降ろします。

 

 

肺は体内の水液を分布、運行させ、体外に排出して体内の水液の作用を調整します。この働きを“水道通調作用”といいます。

 

 

また、脾の働きの中には昇清(しょうせい)という“有益なものを運ぶ”働きがあります。この働きにより脾は身体に有益な水液を肺へ運びます。

 

 

肺と脾の気は不足することでこれらの機能が乱れ、夜尿症、尿が少ない等の症状が出ると考えられています。

 

 

 

 

原因3 肝の経路に湿熱が入ることによるもの

 

 

肝の働きの中に「肝は疏泄(そせつ)を主る」とあります。

 

 

疏泄とは全身の気を運行させ、精神状態を安定させる働きです。

肝の疏泄機能は肺の水道通調作用を補助しています。

 

 

ストレスや飲食の乱れ(味の濃いもの、甘いもの、脂っこいものの過食)により肝の経路に湿熱が入ることで疏泄が乱れ、肺の水道通調作用が低下し、夜尿症の症状が出ると考えられています。

 

 

 

ここで、ポイント

 

東洋医学では、部分的な症状でも全身の総合的なバランスを重要視します。

 

 

 

 

お子さんの“おねしょ”は成長と共になくなっていきます。

そうとはわかっていても、周りのお子さんの様子が気になるのはママとして当たり前のことです。

 

日々の育児や家事で大変なところに、“おねしょ”の心配や後始末。

そんな中で、周りのママ達から「うちの子はおねしょなんてしないわ」なんて聞くと、羨ましくなったり、悲しくなったり、おねしょをするわが子にイライラしたり・・・。

 

そんなママへ

 

メッセージ(5)

 

 

 

お子さんがどんなふうに育って欲しいのかはママそれぞれに想いは違いますね。

ただ、これは確かな事ではないでしょうか?

 

ママの1番の願いは、赤ちゃん、お子さんの健やかな成長・・・

 

 

赤ちゃん、お子さんの日常生活での様々な症状は、五臓のバランスが崩れることで、引き起こされている場合が多くあります。

 

そんなときには、生薬から出来たお薬「ひやきおーがん」です。

 

 

 

 

赤ちゃんのお薬「ひやきおーがん」について

 

 

これまで、この育児コラムでは、赤ちゃんのいろいろな症状に対する「ひやきおーがん」の働きをお知らせしてきました。

 

 

「ひやきおーがん」は夜泣きのお薬というイメージをお持ちのママが多いと思いますが、効能・効果は「小児の神経質、夜なき、かんむし、ひきつけ、かぜひき、かぜの熱、ねびえ(寝冷え)、下痢、消化不良、乳はき(吐乳)、食欲不振、胃腸虚弱」と様々です。

 

 

しかも、1歳未満の赤ちゃんも服用できます。

 

 

「ひやきおーがん」は東洋医学の考えに基づき、心身(五疳)のバランスを整えることで、赤ちゃんの体質を改善するお手伝いをします。

 

 

また、「ひやきおーがん」シリーズの中の「ひやきおーがん特撰金粒」は、大人も服用できます。

 

「ひやきおーがん特撰金粒」は、赤ちゃんだけでなく、ママの心身のバランスを整えるお手伝いをするお薬です。

 

「ひやきおーがん特撰金粒」の詳細については、こちらをご覧下さい。↓↓↓

 

樋屋奇応丸 特撰金粒

 

 

 

おねしょ、夜尿症はママの育児法や躾が原因ではありません。

子どもの成長過程で必ず起こるものです。

それが短期間で済むのか長期間かかるのかという違いはあります。

 

 

なるべくなら、短期間で済ませたいですよね。

 

 

次回は、お子さんの“おねしょ、夜尿症”について、先輩ママ達の体験談を交え、対処法を考えていきたいと思います。

 

 

告知!!

 

公益財団法人母子衛生研究会主催セミナー

「新米ママの育児講座~ママは子育て1年生~」 (3月14日(火)大阪市内にて開催)

 

当社、樋屋製薬がブース出展致します。

 

ブースでは、夜泣きの勉強会等を予定しております。

当日、セミナーに参加される方は是非、当社ブースにもお立ち寄りください(^^)

 

※尚、セミナーへの参加申込みはすでに終了しております。

http://www.mcfh.or.jp/seminars/mama_baby_kinki.html#osaka0314

 

 

…今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

【 “今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】

 

21回

 

大阪府の慶士くん

(2014年8月生まれ、身長82cm、体重11kg)

 

~パパからのメッセージ~

人に慶びを与え、忍耐強く士のような強い精神の願いを込めて命名したけいじくん。
現実はおもちゃのブロックで遊んでいても、あきらめの速さが天下一品。父に似たね。

元気に育ってくれたらそれで満足です。

 

 

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筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長