(第69回)バレンタイン~東洋医学からみたチョコレートについて~

 

 

 

“今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です

 

 

 

 

お住まいの地域によっては大雪が降ったりと、まだまだ冬の厳しさが続いています。

そして、現在もまだ、インフルエンザが大流行しています。

 

 

 

国立感染症研究所が9日に発表した調査によると、2018年第5週(1月29日~2月4日)の定点当たりの患者報告数は54.33人(患者報告数268,811人)となり、前週の定点当たりの患者報告数52.35人よりも増加しました。

 

 

 

都道府県別では、31道府県で前週の報告数よりも増加がみられ、16都県で前週の報告数よりも減少がみられました。

 

 

 

全国の保健所地域で警報レベルを超えている保健所地域は511箇所(全47都道府県)、注意報レベルを超えている保健所地域は40箇所(1都1道2府18県)となっています。

 

 

 

インフルエンザウイルスの検出状況では、直近の5週間(2018年第1週~第5週)では、B型の検出が最も多く、次いでA型となっています。

 

 

 

この時期、体調不良で医療機関を受診すると却ってインフルエンザに感染するかもしれないと心配になる方もおられるでしょう。発熱や関節痛、咳などの原因が風邪なのかインフルエンザなのかは検査をしないとわかりません。

 

 

 

症状があるのに医療機関を受診しないでいることはインフルエンザの感染を拡大させる可能性もあります。医療機関は適切に受診し、医療機関から帰宅した際には手洗い、うがいをきちんと行いましょう。

 

 

 

 

さて、今日2月14日は何の日でしょうか?

 

 

 

今日はバレンタインデーです。

 

 

 

 

“バレンタイン”は日本では女性が好きな男性にチョコレートを贈って、その気持ちを伝える日、“告白の日”となっていますが、海外では、“告白の日”というよりは“恋人たちの日”とされ、恋人同士で過ごすところが多いようです。

 

 

 

また、男性から女性にプレゼントを贈ることが一般的で、贈る物もお花やカード。恋人同士だけでなく、家族や親しい人との間でもプレゼントを贈り合うこともあるようです。

 

 

 

女性が男性にチョコレートを渡すのは日本独特の習慣です(義理チョコも含めて)

 

 

 

そんな日本のバレンタインに欠かせない“チョコレート”。

 

 

 

チョコレートの原材料は“カカオ豆”です。

 

 

 

カカオ豆は古代メキシコでは“テオブローマ(神の食べ物)”と呼ばれ不老長寿の薬として扱われていました。その後、ヨーロッパへと広がり、19世紀のヨーロッパでは薬として薬剤師のいる店に置かれていたそうです。

 

 

 

そんなカカオ豆から作られるチョコレートの中で有名な成分はポリフェノールの一種である「カカオ・ポリフェノール」です。

 

 

 

ポリフェノールには抗酸化作用があり、コレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する働きがあります。ポリフェノールといえば、赤ワインも有名ですが、チョコレートの含有量は赤ワインの2倍以上といわれています。

 

 

 

また、チョコレートには「テオブロミン」という成分も含まれています。テオブロミンはチョコレートやココアの苦味成分であり、脳を活性化して、集中力や記憶力を高める働きがあります。また、リラックス効果も高めるといわれています。

 

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

同じチョコレートでもホワイトチョコレートにはポリフェノール、テオブロミンはほとんど含まれていません。

 

 

 

チョコレートは原材料であるカカオ豆を発酵させて焙煎し、すりつぶして作るペースト(カカオマス)をベースに砂糖などを加えて作られますが、ホワイトチョコレートにはカカオマスは使用されていないので、ポリフェノールもテオブロミンもほとんど含まれていません。

 

 

 

 

 

このようなチョコレートを東洋医学の視点で見てみると・・・。

 

 

その前に、東洋医学の考え方を少しだけお話します。

 

 

東洋医学では、身体は「気(き)・血(けつ)水(すい)」の3つの要素で構成されており、これらがバランス良く働くことで、人間は日々の身体活動を行っていると考えられています。

 

 

これら3つの要素の働きは以下です。

 

気・・・生命を維持する(エネルギー)

・・・全身に栄養を供給し、潤す。精神活動を主る。

・・・全身を潤す(体内の正常な水分)

 

これらが不足すると、身体に様々な影響が出ます。

 

 

 

チョコレートの原材料であるカカオには、補気(気を補う)、強心(心の機能を強化する)、活血(血の流れを良くする)、利水などの働きがあると考えられています。特に、動悸改善、疲労回復の効果があるといわれています。また、居眠りしやすい人にも効果が期待されます。

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

東洋医学では、カカオ豆を加工して作られたチョコレートには“湿”を生む性質があるとも考えられています。湿は体内に余分な水分を生じさせ、そこから湿熱となります。

 

 

 

湿熱は皮膚においては、炎症などの皮膚病を生じます。五臓の脾は湿に弱いため、胃腸虚弱な方はチョコレートの食べ過ぎに注意しないといけません。また、そういう方は吹き出物やニキビが出来やすいと考えられます。

 

 

 

 

 

 

まだまだ寒さが続く中、日常での健康も考えつつ、いつものチョコレートにちょっとひと工夫はいかがでしょうか?

 

 

【薬膳チョコレート】

 

 

 

 

材料(6~8個分)

 

板チョコ 2枚

クコの実 大さじ1~2杯

乾燥ナツメ(カットされたもの) 大さじ1~2杯

チンピ(陳皮) 小さじ1杯

 

 

作り方

 

(1)

砕いた板チョコをボウルに入れ、湯煎にかけて溶かす。

※あれば、ブランデーを少量入れる。

 

 

(2)

(1)の中にクコの実、乾燥ナツメ、チンピを入れてよくかき混ぜ、スプーン1杯程度ずつをバットまたはアルミホイルの上に適当な形にして置く。

 

(3)

冷蔵庫で十分に冷やす。

 

 

調理のポイント

 

〇ご自身の体質に合わせた食材、季節に合わせた食材など、自由にトッピングしてください。

〇チョコレートはカカオ分の高いものを使用すると、更に健康的です(^^)

 

 

 

 左:チンピ 中央:ナツメ 右:クコの実

 

 

東洋医学の視点でみた「クコの実」

 

五臓の「肝」、「腎」にバランス良く作用し、イライラ、乾燥肌、目の疲れ、栄養不良に効果があります。

 

 

東洋医学の視点でみた「ナツメ」

 

五臓の「脾」、「腎」に作用し、胃腸の働きを良くし元気をつけ、栄養不良、食欲不振に効果があります。また、血を補って精神を安定させ、イライラ、不眠に効果があります。

 

 

東洋医学の視点でみた「チンピ」

 

五臓の「脾」、「肺」に作用し、気の巡りを良くしてイライラを改善し、消化吸収を促進します。食欲不振、消化不良にも効果があります。

 

 

 

 

育児中のママは日々、育児に家事に追われてしまい、ついつい“イライラ”してしまうことも多いのではないでしょうか?今回の薬膳チョコレートはそんなイライラに効果のある食材(生薬)を使用しています(今回、使用した生薬は中華食材店、輸入食材店、生薬専門店などで購入が可能です)

 

 

 

たまには、ご自身へのご褒美に・・・こんなティータイムはいかがでしょうか(^^)

※この薬膳チョコレートは歯ごたえがあります。熱い紅茶やコーヒーと一緒にポリポリかじるように召し上がってください。

 

 

 

 

 

次回は、いつもの育児コラムに戻って、お子さんへの薬の飲ませ方について考えてみたいと思います。

今回も、最後までお付き合い頂き、誠に有難うございました!

 

 

 

“今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】

 

 

東京都の瑚音ちゃん

(2017年2月生まれ、身長70cm、7.5kg)

 

~ママからのメッセージ~

早くもつたい歩きや、離乳食完了した娘。もっともっと赤ちゃん期を楽しみたかったけど、すくすく育ってくれて毎日楽しく嬉しいです。これからもくしゃくしゃなその笑顔が溢れるような毎日にしていきたいです。

 

 

 

 

 

 

《お知らせ》

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たくさんの赤ちゃん、キッズの応募をお待ちしております!

 

 

 

 

 

筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長

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