(第82回)梅雨の健康的な過ごし方について②~水分の摂り方~

 

 

 

 

 

今回から、“今日のすくすく赤ちゃん”、”今日のすこやかキッズ”が再開します。

今日のすこやかキッズ” の紹介は、コラムの最後に登場です!!

 

 

 

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さて、5月も中旬を過ぎ、そろそろ「梅雨入りはいつ?」と気になってくる時期です。

梅雨の時期はお天気のせいか、気分も憂鬱になりがちな方も多いのではないでしょうか。

しかし、日本では梅雨は必ずやってきます。

 

 

 

そこで、前回から東洋医学の視点も合わせて、梅雨の健康的な過ごし方について考えています。

 

 

 

この時期、東洋医学では水分を摂り過ぎないようにすることを心掛けます。一方、西洋医学では、「水分はたくさん摂った方が良い」、「1日2リットル以上は飲まないといけない」といった話を耳にされたことがある方は多くいらっしゃると思います。

 

 

 

医療機関で「血液をサラサラにするために水をたくさん飲みましょう」と指導されている方もおられると思います。

 

 

 

では、本当に、水分はたくさん摂った方が良いのでしょうか?

 

 

 

 

 

私達の体からは汗や尿により常に水分は失われています。

 

 

汗や尿により体内の水分が失われていることは誰もがご存知だと思います。しかし、意識していない間にも体内の水分は失われています。

それは、発汗以外の皮膚、呼気からの水分蒸発、”不感蒸泄(ふかんじょうせつ)”です。

 

 

 

「汗をかいた」と感じていなくても健常成人では1日900~1,000mLもの不感蒸泄があります。なので、汗をかいたという自覚がなくても、日常の中で水分補給はいつも心掛けておかなければいけません。

 

 

 

これについては、厚生労働省でも「健康のために水を飲もう」推進運動として、<体内の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞などさまざまな健康障害のリスク要因となります。健康のため、こまめに水を飲みましょう>という活動がされています。

 

 

 

健康のために水は飲まないといけません。では、どれくらいの水を飲めば良いのでしょうか?

 

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

人体が蓄えられる水分量は、体重に対して、乳児は約70%、成人男子は約60%、高齢者は約50~55%といわれています。

 

 

 

生きるためにはこの水分量を保たなければいけません。つまり、体に入ってくる水分量と体の外に出ていく水分量のバランスをとらなければいけません。

 

 

 

厚生労働省のホームページによれば、人体の水分の収支は以下のようになっています。

 

厚生労働省ホームページよりhttp://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html

 

 

 

成人男性が比較的安静にしていたときの場合

 

 

体内へ取り込む水分量

 

食事・・・1.0リットル

体内でつくられる水(※)・・・0.3リットル

飲み水・・・1.2リットル

 

※体内でつくられる水とは、タンパク質や炭水化物、脂肪などの代謝によって得られる水をさしています。

 

 

 

体外へ排出される水分量

 

尿、便・・・1.6リットル

呼吸、汗・・・0.9リットル

 

 

 

人体の1日の水分の収支は2.5リットルとなります。

 

 

 

日常生活を健康的に過ごすためには、2.5リットルの水分が必要・・・となりますが、ここで、注目して頂きたいのは、飲み水だけでなく、食事でも水分は摂取していることです。

 

 

 

1日3食、きちんと食事をしていれば、ある程度の水分は摂取出来ます。お味噌汁やスープはもちろんですが、食材の中にも水分は含まれています。例えば、きゅうりは全体の約95%が水分といわれています。

 

 

 

食事での水分量を無視して、飲み水だけを大量に飲むことは決して、身体にとって良いことではありません。

 

 

 

 

 

余分な水分が引き起こす症状

 

 

東洋医学では体内の余分な水分は湿(邪)になると考えられています。湿は身体に様々な影響を与えます。

詳細はコチラをご覧ください↓↓↓

 

(第81回)梅雨の健康的な過ごし方について①

 

 

 

女性の場合は水分を多く摂ることで、ダイエット効果、美容効果も謳われることもあり、水分補給を心掛けておられる方々も多いと思いますが、中には却って体調が悪くなったという方もおられるのではないでしょうか?

 

 

 

例えば、動いた時や胃の周辺を叩いたときに、胃の中でチャプチャプと音がするような状態になったりする方はおられませんか?

 

 

 

東洋医学ではこの状態を“胃内停水(いないていすい)”といい、胃の中に余分な水分が溜まった状態です。これは、五臓の中の”脾”、”肺”、”腎”の機能が低下して起こると考えられています。

 

 

 

人の体質は様々です。健康な状態であれば、水を大量に飲んでも過剰な水分は体外へ尿として排出されます。しかし、水分代謝の悪い体質の方の場合は過剰な水分により、体調を崩される方もおられます。

 

 

 

特に、梅雨の時期は外気から入り込んでくる湿(邪)によって、体調を崩しやすい時期です。

 

 

 

水分は適切な量を適切に補給するように心掛けましょう。

 

 

 

 

 

 

日常の中での水分補給のポイント

 

 

喉が渇いたと感じたときには必ず補給する

 

喉が渇いたと感じるのは体が水分を必要としている証拠です。このような時には、少量でも必ず水分補給するようにしましょう。

 

 

ここで、注意!!

 

砂糖や塩分などの濃度が高い飲み物は摂取しても吸収までの時間が長くなります。また、アルコールや多量のカフェインを含む飲み物は、尿の量を増やし、体内の水分を排泄してしまうので、水分補給としては適しません。

 

 

 

 

こまめに飲む

 

喉が渇いたからといって、“水”を一時的に大量に摂取することで、ミネラルや塩分、糖分など体に必要な栄養素のバランスが崩れることがあります。

 

 

ここで、ポイント!!

 

ミネラルのバランスが崩れることで起こりやすくなるのが“足がつる”です。

“足がつる”は水分不足でも起こりますが、(水を摂り過ぎて)ミネラルバランスが崩れることでも起こります。

 

 

 

ここで、注意!!

 

就寝中は自覚がなくとも汗をかいているため、水分不足になりやすい状況です。

就寝前後や入浴の前後、スポーツの前後などには水分を摂ることが重要です。

 

 

 

日中、仕事や家事が忙しくて水分補給を忘れがちになる方は、出来るだけ目に入るところに水分(水筒やペットボトルなど)を置いて、意識するようにしてみてください。

 

 

 

高齢者の方の場合、全体的な食事量が少なくなっているため、食事から摂る水分も少なくなっています。また、就寝中(夜間)のおトイレが面倒だということで、就寝前には水分を控えてしまう方も多くおられると思います。

 

 

 

まずは、1日の生活の中で、常時水分補給をするようにし、起床後は必ずコップ1杯の水分補給をすることも心掛けてみてください。

 

 

 

尚、腎臓、心臓などの疾患の治療のためにお医者様から水分摂取について指導されている方はその指示に従ってください。

 

 

 

水分補給は適切に行うことで健康的な体調管理に繋がります。

しかし、普段から血行が悪く、水分代謝が悪い(むくみやすいなど)からといって、水分補給に必要以上に神経質にならなくても大丈夫です。

 

 

 

日常的に口にしている食材を上手に組み合わせることで、血行を改善し、水分代謝を改善することはできます。

 

 

 

そこで、次回は、梅雨の健康的な過ごし方として、梅雨の時期に摂りたい食材について考えていきます。

今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

“今日のすこやかキッズ” のご紹介です】

 

 

兵庫県の晟義(せいぎ)くん

(2014年6月生まれ)

 

~ママからのメッセージ~

4月から幼稚園へ通うことになり気分はウキウキちょっぴりドキドキの我が子。新しい制服に袖を通して少しお兄ちゃんになった姿が眩しいね。ともだち100人できるかなぁ☆

 

 

 

 

 

 

 

筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長

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