(第88回)紫外線から家族を守りましょう①

 

 

 

今日のステキな兄弟” の紹介は、コラムの最後に登場です。

今回は、いつもの“今日のすくすく赤ちゃん”はお休みさせて頂き、お兄ちゃんの笑顔がとても可愛い、ステキなご兄弟のご紹介です。

 

 

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7月に入りました。奄美地方、沖縄地方に続き、関東甲信地方も梅雨明けしました。まだ梅雨明けしていない地域でも、日中の最高気温が30℃を超えるところも多数出て来ています。夏の訪れを感じずにはいられなくなってきました。

 

 

 

これからの時期、女性が特に気になるのは“日焼け”です。

街中で日傘をさす女性の姿も多くみられるようになりました。

 

 

 

育児の中でも“日焼け”は重要な問題となっています。

昔は赤ちゃんにとって日光浴は必要だと言われていましたが、近年では、紫外線による身体への影響を懸念し、赤ちゃんにも紫外線対策が必要だとされています。

 

 

 

そこで、今回からは、夏を快適に過ごすため、紫外線から家族を守るために、“紫外線”について考えていきたいと思います。

 

 

 

 

紫外線とは

 

 

太陽からの日射は、波長により、赤外線、可視光線、紫外線に分けられます。

 

 

 

地表に届く光の中で、最も波長の短いものが紫外線です。

 

 

 

さらに、紫外線は波長の長い方からA、B、Cの3つに分けられています。

 

 

UV-A(315~400nm)

大気による吸収をあまり受けずに地表に到達します。生物に与える影響はUV-Bと比較すると小さく、太陽からの日射に占める割合は数%程度です。

 

 

UV-B(280~315nm)

成層圏オゾンにより大部分が吸収され、残りが地表に到達します。生物に大きな影響を与えます。太陽からの日射に占める割合は0.1%程度です。

 

 

UV-C(100~280nm)

成層圏及びそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって全て吸収され、地表には到達しません。

 

 

 

 

 

ここで、ポイント~オゾン層とは~

 

 

オゾン(O)は酸素原子3個からなる気体です。大気中のオゾンは成層圏(約10~50km上空)に約90%存在しています。このオゾンの多い層を一般的にオゾン層といいます(成層圏オゾン)なかでもオゾンの数密度が高いのは約15~30km上空です。

 

 

 

 

 

 

紫外線とオゾン層の関係

 

 

オゾン層が、冷蔵庫やクーラーの冷媒、スプレーの噴射剤、断熱材の発泡、半導体の洗浄など幅広く使われていたフロン(塩素、炭素、フッ素でできた化合物の総称)によって破壊され、生体に影響を及ぼす可能性が指摘されました(1974年)

 

 

また、1984~1986年にかけて、南極上空でオゾンホールが確認されました。

 

 

オゾン層破壊で影響を受けるのはUV-Bです。オゾン層が1%減ると、地表のUV-B量は約1.5%増えるといわれています。

 

 

尚、フロンなどのオゾン層を破壊する物質を大気中へ出さないようにするため、先進国では1996年から主要なオゾン層の破壊物質(フロンなど)の生産が禁止され、その後も、国際的な合意のもとにより厳しい削減計画が進められています。

 

 

日本でも、国際的な取り組みの呼応して、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」を制定するとともに、気象庁と環境庁が協力して、オゾン層の状況、大気中におけるフロン等特定物質の濃度変化の状況を観測・監視しています。

 

 

 

 

 

紫外線の強さ

 

 

紫外線の強さは、天候、季節、時刻によって大きく変わります。

 

 

紫外線が最も強くなる時期は、

 

天候では、晴天。

 

日本の季節では、6~8月。

 

1日の中の時刻では、午前10時~午後2時頃。

 

 

※それぞれ、”最も強くなる時期”であり、それ以外の季節、時間であっても、紫外線からの影響はあります。

 

 

 

 

 

紫外線の性質

 

 

紫外線の性質1

 

薄い雲ではUV-Bの80%以上が透過します。屋外では太陽から直接届く紫外線量と空気中で散乱して届く紫外線量はほぼ同程度です。

 

※天候が曇りだからといって油断してはいけません。

 

 

紫外線の性質2

 

地表面の種類により紫外線の反射率は大きく異なります。

 

新雪:80%

 

砂浜:10~25%

 

コンクリート、アスファルト:10%

 

水面:10~20%

 

草地、芝生、土面:10%以下

 

 

※スキーや海水浴のときは、強い日焼けをしやすくなります。

 

 

紫外線の性質3

 

標高が1000m上昇するごとにUV-Bは10~12%増加します。

 

※標高の高いところに住む人たちは標高の低い土地に暮らす人と比較して大きな影響を受けます。

 

 

 

 

 

紫外線による健康への影響

 

 

さまざまな研究により、紫外線を浴びすぎると人の健康に影響があることがわかってきました。特に、紫外線の影響を受けやすいのは皮膚と眼です。

 

 

紫外線が関係していると考えられる傷害(疾患)

 

 

急性傷害(紫外線に浴びてすぐにみられるもの)

 

1.日焼け(サンバーン、サンタン)

2.紫外線角膜炎(雪目)

3.免疫機能低下

 

 

 

慢性傷害(長年に渡って紫外線を浴び続けることであわられるもの)

 

 

【皮膚】

 

1.シワ(菱形皮膚)

2.シミ、日光黒子

3.良性腫瘍

4.前がん症(日光角化症、悪性黒子)

5.皮膚がん

 

 

【眼】

 

1.白内障

2.翼状片

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

日本人をはじめ有色人種では紫外線の皮膚がん発症への影響は白色人種に比べると少ないことがわかっています。

 

 

 

 

 

 

紫外線による皮膚への影響

 

 

紫外線は皮膚の細胞のDNAを損傷します。皮膚の細胞にはこのDNAの傷を切り取って正しいDNAに戻す仕組みが備わっていますが、DNAの損傷が大き過ぎたり、何度も度重なったりして、修復能力を超えるとDNAを元に戻す際に間違いが起こり、誤った遺伝情報(突然変異)が生じることがあります。

 

 

 

【日焼け】

 

日焼けは大きく2つに分けられます。

 

 

サンバーン

短時間で皮膚が赤くなる(日焼けによる炎症反応)

 

 

サンタン

数日後に肌が黒くなる(メラニン色素沈着反応)

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

メラニン色素とは、皮膚が紫外線から身を守るために色素細胞が作り出す最も強力な光線防御です。メラニンは紫外線、可視光線、赤外線を吸収して、DNAへのダメージを少なくします。

 

 

 

人間の皮膚の色は様々です。これは、黒褐色のメラニン色素によるもので、メラニンが多いほど肌の色は黒くなり、紫外線に対して抵抗性があります。

 

 

白人では紫外線を浴びても赤くなるだけで、あまり褐色にはなりませんが、日本人は赤くなった後、数日後には褐色になります。

 

 

日本人でも色白で、日光にあたると赤くなりやすく、黒くなりにくい人は、そうでない人に比べて、より紫外線対策が必要です。

 

 

 

 

紫外線は皮膚に様々な影響を与えます。次回も引き続き、皮膚への影響について考えていきたいと思います。

今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

 

 

“今日のステキな兄弟” のご紹介です】

 

 

大阪府のお兄ちゃんの海仁(かいと)くんと弟の蒼真(そうま)くん

 

(海仁くん:2015年5月生まれ、身長90.8cm、体重12.9kg)

(蒼真くん:2018年4月生まれ、身長52.5cm、体重4kg)

 

 

~パパとママからのメッセージ~

この春、家族が増えました。初めての赤ちゃんに戸惑いながらも抱きしめたり可愛がってくれるお兄ちゃん。この先ずっと助け合える兄弟になってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長