(第97回)東洋医学からみた“秋”の過ごし方①

 

 

今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です。

 

 

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北海道胆振東部地震により被災された方々にお見舞い申し上げます。

 

 

9月6日、北海道胆振地方中東部を震源に震度7の地震が発生しました。

 

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 

避難されている皆様ならびに救助活動や復旧作業をされている皆様の安全と、一刻も早い被災地の復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

今年は、大阪府北部地震、豪雨、大きな台風の上陸、先日の北海道胆振東部地震など、日本各地で災害が起こっています。多くの方々が被災され、中には命を落とされた方々もおられます。

 

 

当たり前に過ごしていた日常が突然奪われるかもしれないという現実に、悲しい気持ち、やりきれない気持ち、不安な気持ちを持っておられる方々も多くおられるでしょう。

このような中でも、時は進み、季節は刻々と変わっていきます。

 

 

先月までは、日中の日射しも眩しく、熱帯夜で寝苦しかった日々もありましたが、9月に入り、すっかり暑さは落ち着いてきました。日の出は遅くなり、日が沈む時刻は早くなってきました。

夏が終わり、秋がやってきています。

 

 

そこで、今回は、秋を迎えるにあたり、これからの過ごし方(秋の過ごし方)について、考えていきます。

 

 

 

東洋医学からみた、秋はいつから?

 

 

東洋医学では、“秋”は立秋(8月8日頃)から霜降(そうこう)(10月23日頃)までをいいます。

 

 

 

 

東洋医学からみた、秋の過ごし方(基本)

 

 

約2000年前の東洋医学の代表的な書物に「黄帝内経」があります。医学論文を集大成いたものですが、その中の中国医学の基礎理論(生理、病理など)を中心に書かれた「素問」の第二篇「四気調神大論」の中で、秋についてこう記されています。

 

「秋の三カ月は“容平(ようへい)”という」

 

容平とは、万物が成熟し、容(かたち)が平定することをいいます。つまり、万物が実を結ぶ時(収穫期)ということになります。

 

 

そして、

 

「志を安らかにし、秋には自分の気持ちを寛大にする。神気を内に収めるようにして、秋の気を安らかにする。志を外に向けず肺気を清らかにする」

 

と書かれています。

 

これは、心を安らかに保ち、意思をいろいろな方向へ向かって出さない(=精神を動揺させない)ように心掛けるようにしなさいということです。

 

 

この時期は、結んだ実を収穫し、次の春に向けて、生命エネルギー(気)を身体の内に収め始める季節です。

秋は、激しい運動などは避け、心静かに落ち着いて過ごすことがポイントです。

 

 

ここで、ポイント!!

 

東洋医学では、1つ前の季節の過ごし方が心身に大きな影響を与えると考えられています。

 

 

春の過ごし方が良くないと、夏に手足などの冷えといった寒性の病気にかかりやすくなり、夏の過ごし方が良くないと、秋に咳などの咳症にかかりやすくなると考えられています。

 

 

秋をきちんと過ごさないと、次の季節<冬>に体調の不調を招きます。

 

 

 

 

 

東洋医学からみた、秋の過ごし方(応用)

 

 

【早寝早起き】

 

 

秋に落ち着いて過ごすことの基本は”早寝早起き”です。

 

 

生命エネルギーである“気”は朝に作られると考えられています。秋は、この“気”の流れが身体の外から内側に変わる季節です。

早起きをし、“気”を体内に摂り入れましょう。

 

 

特に、深呼吸をすると、気がたくさん摂り入れられるだけでなく、その気を体内に巡らせることも出来ます。

 

 

 

ここで、注意!!

 

秋は過ごしやすい季節のため、運動などで体を動かしたくなる方も多いと思いますが、激しい運動は“気”を消耗してしまうため、冬に備えられなくなります。

 

 

また、冬に向けて、夏を活動的に過ごした“疲れ”をとっていくことが秋の過ごし方です。

 

 

夏の疲れをとらずに、気分のままに動き続けると、更に疲れが溜まり、基礎体力の低下を招きます。秋は適度な運動に留めるようにしてください。

 

 

 

 

【気温の変化に注意する】

 

 

秋は気候の変化が大きい季節です。

 

 

初秋(立秋)はまだ暑さや湿気が残り、中秋(秋分)になると空気が乾燥し、晩秋(霜降)には寒さを感じるようになります。つい数日前までは涼しかったのに、と気温の変化に驚くこともあります。

 

 

そこで、いきなり暖房器具(エアコンなど)を使ったり、極端な厚着をするのではなく、徐々に寒さに慣れていくことも身体にとっては大切です。

 

 

だからといって、薄着のままでもいけません。

 

 

夏の間、大量の汗をかき、身体の各組織は水分が不足している状態です。東洋医学では、このような状態で冷えにさらされると、頭痛、鼻づまり、胃痛、関節痛などの症状があらわれやすくなると考えられています。

 

 

秋は天候が変わりやすい季節ですので、こまめに衣服の調整をするようにしましょう。

 

 

 

 

【肺の働きを助ける】

 

 

東洋医学の五行説(※)の考えでは、秋に関係する五臓は“肺”です。

 

 

 

※五行説とは、東洋医学の理論を支える自然観の一つで、万物は「木(もく)」「火(か)」「土(ど)」「金(ごん)」「水(すい)」の5つの元素から成り立っていると考える思想のことです。

 

 

 

五臓の肺の働きには、“呼吸運動を主る”、“全身の“気”の生成と調節を行う“、”気を身体の内部から体表へ発散させる“などがあります。

 

 

また、鼻と皮膚にも関係が深く、肺の気が弱くなると鼻づまりや鼻水などの症状、皮膚の乾燥やかゆみなどの症状がそれぞれあらわれると考えられています。

 

 

ここで、ポイント!!

 

乾燥した気候は肺の働きを弱めると考えられています。つまり、気温が下がり始め、湿度が低くなり、空気が乾燥してくる秋の季節は、肺の働きが弱くなる時期でもあるため、肺の働きを助ける養生をしなければいけません。

 

 

 

ポイント1.乾燥から肺を守る

 

 

乾燥した空気から肺を守るため、鼻やのどの乾燥には加湿器やマスクの着用、皮膚の乾燥には保湿クリームなどを利用しましょう。

 

 

こまめに水分を補給することは、のどの乾燥予防にもなります。

また、飴をなめたり、ガムを噛んだりすることで口の中に唾液が出ることにより、のどの乾燥予防になります。

 

 

 

ここで、注意!!

 

肺は六腑の中の“大腸”と深い関係にあります(経絡によって結ばれています)

 

 

 

肺の働きが弱ることで、便秘しやすいという症状が出やすくなります。

 

 

 

 

ポイント2.肺の働きを助ける食材を摂る

 

 

“気”を養い、体を潤す食材を積極的に摂りましょう。1日3食の食事の中で、養生を行うことで、肺の働きを助けましょう。

 

 

 

そこで、次回は秋の過ごし方②~秋の食養生~として、肺の働きを助ける食材&レシピをお伝えします。

今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

“今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】

 

 

兵庫県の柚希(ゆずき)ちゃん

(2017年12月生まれ、身長65cm、体重8kg)

 

 

~ママからのメッセージ~

いつもニコニコしていたゆずも最近人見知りが始まってしまいよく泣くように。。困ったこともありますが、私が戻って来たときの笑顔にいつも癒されています。これからも元気に大きく育ってね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長

 

 

 

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