(第98回)東洋医学からみた“秋”の過ごし方②~肺の働きを助ける食材&簡単レシピ(スイーツ編)~

 

 

今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です。

 

 

 

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9月に入り、大きな台風の日本上陸や北海道胆振東部地震など、日本中が不安や悲しみに包まれた災害が起こりました。被災地では、少しずつ復旧作業は進み、日常生活が戻ってはきていますが、まだまだ被害に遭われた方々の悲しみ、苦しみは続いています。

 

一刻も早い被災地の復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

来週には秋分の日を迎えます。すっかり朝晩が涼しくなりました。秋が近づいてきています。

前回は東洋医学からみた秋の過ごし方について考えました。

 

(第97回)東洋医学からみた“秋”の過ごし方①

 

 

 

秋の過ごし方で大切な事の1つに、“肺の働きを助ける”があります。

 

 

肺の働きを助けるには、

①乾燥から守る

②肺の働きを助ける食材を摂る

 

 

 

そこで、今回は肺の働きを助ける食材とそれらを使った簡単レシピ(スイーツ編)をご紹介致します。

 

 

 

 

肺の働きを助ける食材

 

 

色の白い食材は“肺”を潤す働きがあります(ただし、全ての白い食材にその働きがあるわけではありません)

 

白キクラゲ、白ゴマ、レンコン、百合根、白菜、山芋、大根、クコの実、松の実、ハチミツ、ホタテ、牡蠣、梨、ぶどう、柿、牛乳、豆乳、豆腐など

 

 

 

秋におススメ食材

 

消化吸収力を高める働きがあり、夏の疲れを回復させる食材

 

サンマ、鮭、サバなど

 

 

 

腸の働きを整え、便秘を改善する食材

 

クリ、サツマイモ、里芋など

 

 

 

 

 

 

おススメレシピ(スイーツ編)~杏仁~

 

 

皆さんがよくご存知の“杏仁豆腐”。この“杏仁”は、実は生薬です。

 

 

 

生薬としての名称は“キョウニン(杏仁)”です。肺、大腸に作用します。咳や痰に効果があり、腸を潤す働きもあります。

 

 

漢方薬の清肺湯(せいはいとう)、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、潤腸湯(じゅんちょうとう)、杏蘇散(きょうそさん)などに配合されています。

 

 

 

杏仁はバラ科ホンアンズ又はアンズの種子の中の“仁”(※)を乾燥したものです。

※仁とは種子の殻を取除いた部分です。

 

 

杏仁豆腐はこの杏仁をすり潰して粉にした“杏仁霜(あんにんそう)”を使って作ります。

杏仁霜には、杏仁の粉の他に砂糖やコーンスターチなどが加えられています。製造メーカーにより、配合は様々です。

 

 

 

この杏仁霜には、砂糖、コーンスターチの他にブドウ糖なども加えられています。

 

 

また、杏仁豆腐の中には、杏仁霜ではなく、アーモンドパウダーが使用されているものもあります(アーモンドと杏仁はとても似ているのですが、違うものです)

 

 

 

今回は肺の働きを助けるということで、杏仁霜を使って、杏仁豆腐を作ります。

 

 

 

【黒糖を使った、ミルクまったり杏仁豆腐】

 

 

 

材料

 

杏仁霜・・・大さじ3

黒糖・・・大さじ2

牛乳・・・2カップ(400mL)

水・・・1/2カップ(100mL)

寒天粉・・・(購入した)箱に表示されている分量(500mL分)

 

 

 

作り方

 

(1)

鍋に杏仁霜、黒糖、水、寒天粉を入れ、火にかけよく混ぜる。

 

(2)

寒天粉が十分に溶けたのを確認したら、牛乳を加えてかき混ぜ続ける。沸騰寸前で火を止める。

 

(3)

器に入れ、粗熱をとったら冷蔵庫に入れて冷やし固める。

 

 

 

調理のポイント

 

〇鍋を火にかけている間は常にかき混ぜて続けましょう。

〇杏仁霜にしっかりと火が通るように温めましょう。

〇グラニュー糖ではなく、黒糖を使うことで、体を冷えから守り、温めます。

 

 

 

写真は、杏仁豆腐にブランデーに漬けたクコの実をトッピングしています。

(黒糖を使っているので、杏仁豆腐の色がやや茶色になっています)

 

 

 

ここで、ポイント!! 【クコの実】

 

 

クコの実は“不老長寿の神薬”といわれ、昔から漢方薬や薬膳で幅広く使用されてきました。

 

 

滋養強壮、イライラの沈静、目の疲労を回復するなどの働きがあります。また、肺を潤す働きもあり、慢性の咳にも良いといわれています。

 

 

そのままでも食べることは出来ますが、水分を含むとふっくらと柔らかくなります。お湯でも簡単に戻せます。また、シロップ漬け(砂糖水で煮る)にしても美味しいです。

 

 

 

そのままの場合、ポリポリと食べることが出来ます。

 

 

 

水分を含むとふっくらと柔らかくなります。

 

 

 

 

杏仁豆腐のアレンジ

 

そのままでもまったりとした食感と味を楽しめますが、ミカンなど果物の缶詰のシロップをかけるとさっぱりとした中に濃厚さを感じる杏仁豆腐になります。

 

 

ミカンの缶詰を使って、シロップとミカンをトッピングしました。

 

 

また、杏仁霜は、牛乳と温めて、お好みでハチミツや黒糖を入れて、ホットドリンク<杏仁ミルク>としても楽しめます(杏仁霜はしっかりと温めましょう)

 

 

これから夜は涼しくなります。そんな時に、ピッタリなドリンクです(^^)

 

 

 

 

 

おススメレシピ(スイーツ編)~白キクラゲ~

 

 

乾燥が気になる方にはこれがおススメです。

 

 

 

白キクラゲ、梨、ハチミツの潤いトリプルパンチ!!

【白キクラゲと梨のハチミツ煮】

 

 

 

材料

 

白キクラゲ・・・1つかみ(片手)

梨・・・1個

クコの実・・・大さじ1

ハチミツ・・・大さじ4

水・・・1と1/2カップ(300mL)

レモン汁・・・大さじ1

 

 

 

作り方

 

(1)

白キクラゲを15分程度水に浸した後、流水でよく洗う。黄色く硬い部分(石づき)を切り取り、適当な大きさにカットする。

 

(2)

梨は6等分し、1口サイズにカットする。

 

(3)

鍋に白キクラゲ、梨、水、ハチミツを入れ、火にかける。

 

(4)

中火~弱火で30分程度煮詰め、クコの実を加えて10分程度煮る(煮汁がなくなる前にクコの実を加える)

 

(5)

火を止め、粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす。食べる直前にレモン汁をかける。

 

 

 

 

調理のポイント

 

〇ハチミツの甘さをほのかに感じるさっぱりスイーツです。

〇甘味が足りないと感じる場合は、ハチミツと一緒に黒砂糖を入れても良いです。

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

秋の食養生では、“酸甘化陰(さんかんかいん)”です。

 

 

東洋医学では、体を潤しているのは陰液(血と水)と考えられています。そして、酸味と甘味を組み合わせて摂ると、陰を補って、体を潤すとされています。これが、酸甘化陰です。

 

 

白キクラゲと梨のハチミツ煮(ハチミツとレモン)などは、この酸甘化陰に合わせた食べ方です。

 

 

果物には酸味と甘味の両方を持っているものも多いので、この季節には果物を摂ることもおススメです。

普段のお料理の際にも、この酸甘化陰を意識して、工夫されても良いでしょう(^^)

 

 

 

秋は1日を通して、過ごしやすい季節です。体力にも気持ちにもちょっと余裕が出てきたら、いつものおやつにちょっと手間をかけてみてはいかがでしょうか(^^)

 

 

 

次回は、秋の過ごし方③として、肺の働きを助ける食材を使った簡単レシピ(食事編)をお伝えします。

今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

“今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】

 

 

兵庫県の遼太朗(りょうたろう)くん

(2018年7月生まれ)

 

 

~ママからのメッセージ~

3人姉弟の末っ子として生まれてきてくれました。毎日姉と兄とにぎやかに過ごしています。最近はニッコリしたり、あーうーと声を出してお話ししてくれたり、赤ちゃんの可愛さに家族みんな包まれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長

 

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