樋屋奇応丸イメージ樋屋奇応丸イメージ

ひやきおーがんの効能・効果について

♪赤ちゃん 夜なきで こまったな~♪
♪かんむし 乳はき よわったな~♪
♪ヒヤ、ヒヤ、ヒヤの、ひや・きおーがん♪(音楽リンク)

 このCMソング、「知ってる!」という方も多いのではないでしょうか?
ひや・きおーがんは生薬から作られた小児薬。説明文書には、本当にいろいろな効能・効果が書かれています。

樋屋奇応丸の効能効果
夜なき
かんむし
小児の神経質
ひきつけ
かぜひき
かぜの熱
ねびえ(寝冷)
下痢
消化不良
乳はき(吐乳)
食欲不振
胃腸虚弱

いろいろありますね。

樋屋奇応丸(ひや・きおーがん)は、これらの個々の症状に効く薬ではありません!
 ここまで読まれた方。「なに言ってるの?」、「効くから書いてあるんじゃないの?」と、少し疑問に感じることでしょう。

 その答えは、ひや・きおーがんの効き目のメカニズムに秘密があるのです。

ひや・きおーがんの効き目のメカニズム
 例えば、「夜なき」について では、ここで、わかりやすい例として、赤ちゃんの「夜なき」について、考えてみたいと思います。

 「夜なき」の原因は、空腹、おしめの濡れ、暑い・寒いといった生理的なことの他に、昼間にたくさんの人に出会ったといった心的刺激(大人で言うストレス)によって、興奮がおさまらず、神経が高ぶったままになることで、起こると言われています。
神経がシャープでいろいろな新しいことに敏感に反応するといったお子さまでは特に起こりやすいと言われています。

 つまり、「心と身体のバランス」が崩れることで、引き起こされると考えられています。

ひや・きおーがんは、どんなお薬なの?  ひや・きおーがんは、高ぶった神経をしずめ、崩れた「心と身体のバランス」をととのえることで、結果として「夜なき」を改善するお薬。

 つまり、その効果は「心と身体のバランスをととのえる」

 というところにあります。

樋屋奇応丸の成分

ひや・きおーがんのいろいろな症状への効果  先ほど、ひや・きおーがんが「心と身体のバランス」をととのえる薬だということをお話しました。 では、「心と身体のバランス」が崩れていると、どんなことになるのでしょうか?

 「心と身体のバランス」が崩れていると 「心と身体のバランス」が崩れていると、夜なきの他にも、いろいろな神経症状となってあらわれます。例えば、

  • 夜中にちょっとした物音で目を覚ます。
  • 寝る前にぐずる。
  • ちょっとしたことで激しく泣く。
  • カンシャクを起こしてイライラする。

 さらに、そんな状態が続くと、体力も段々と低下してしまいます。
ことわざに、「病(やまい)は気から」なんて、言われますよね。

 「心身のバランスの崩れ」から「体力が低下」すると、次のような、身体の症状に形を変えて、あらわれてきます。

  • すぐに風邪をひいたり、熱を出す。
  • ウンチがゆるくなったり、下痢をすることが多い。
  • ミルクを飲んでもすぐに吐いてしまう。
  • 顔色が悪く食欲がない。

 今、「ピンッ!」ときた方、思い出してみてください。
この症状、さっき読んだ覚えがありますよね?

 そうです、ひや・きおーがんの説明文書に書かれている効能・効果なのです。
 ひや・きおーがんは、崩れた「心と身体のバランス」をととのえることで、いろいろな神経症状を改善し、「体力」をつけることで、身体の症状を改善していくお薬と言えます。

 実際の服用状況を調査した結果、以下のようになりました。夜なき・かんむし等の神経症状以外にかぜひき、消化不良等にもお使いいただいていることがわかりました。


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ひや・きおーがんは、結局どういうお薬なの?  他のお薬(化学合成薬)と比較してみましょう。

ひや・きおーがん(生薬のお薬)と化学合成薬の違い  ここでは、ひや・きおーがんの作用の仕方を、かぜ薬(化学合成薬)と比較して考えてみることにします。
 「かぜ」を引いたら「かぜ薬」を飲むという方が多いと思います。では、「かぜ薬」とはどういうものなのでしょうか?
 一般的に「かぜ薬」と言われるものは、実は、「総合かぜ薬(総合感冒薬;そうごうかんぼうやく)」のことを指していて、その効能・効果には、こんなふうに表示されています。
 かぜの諸症状(鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、せき、たん、のどの痛み、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和。

 なぜこれらの症状に効くのかというと、「総合かぜ薬」には、たいてい次のような作用をする薬剤が配合されています。これらは単一成分(純度100%)で、発熱やせき等の仕組みに直接的に作用して切れ味鋭い解熱効果や鎮咳効果等を発揮します。

・解熱鎮痛剤(げねつちんつうざい):熱を下げて、痛みをおさえる薬剤。
・鎮咳去痰剤(ちんがいきょたんざい):せきをしずめ、たんを切る薬剤。
・抗ヒスタミン剤:くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどのアレルギー症状をおさえる薬剤。
・気管支拡張剤(きかんしかくちょうざい):気管支を広げて、呼吸を楽にしてせきをおさえる薬剤。


 要するに、かぜの症状ごとに対応する薬剤を配合して、総合的にかぜの諸症状を緩和(やわらげる)しようというお薬。

 これが「総合かぜ薬」です。対症療法といわれます。

 そして、症状をおさえている間に、身体の抵抗力、つまり「体力」を回復し、身体がかぜの原因になる菌やウイルスをやっつけることで、かぜが治っていくという仕組みなのです。

 つまり、最終的には、自分自身の「体力」によって、かぜが治っているとも言えますね。

 一方で、ひや・きおーがんは数種類の生薬(天然物)を組み合わせたお薬で、個々の生薬の成分は単一ではなく複雑です。
 そしてこれらの生薬の総合的作用によって、「心と身体のバランス」をととのえ、「体力」をつけることによって、本来の身体の抵抗力が生かされて、その結果、症状を改善するというメカニズム。

 つまり、「総合かぜ薬」と「ひや・きおーがん」では、かぜをひとつ取ってみても、その作用のメカニズムが、まったく違っているということが、おわかりいただけたと思います。


 ひや・きおーがんは、心と身体のバランスをととのえることで、「体力」をつけ、神経症状からさまざまな身体の症状を改善していくお薬です。