(第22回)ママの心配事⑬~おねしょ、夜尿症(対処法編)~
“今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です♥
前回のコラムでは、ママの心配事として、お子さんのおねしょ、夜尿症について原因を中心に考えてきました。
“おねしょ”は排尿機能が未熟なために起こるもので、赤ちゃんや子どもにはよく見られる現象です。成長すると共になくなっていきます。
しかし、おねしょが5~6歳以降も続くような場合は“夜尿症”といわれ、適切な治療が必要になってきます。
今回はそんな“おねしょ”、“夜尿症”の対処法について、先輩ママ達の体験談も合わせて、考えていきたいと思います。
おねしょの対処法
基本は「生活習慣を見直す」です。
見直し1 規則正しい生活をする
おねしょの原因には自律神経が大きく関わっています。早寝早起き、規則正しい食生活、適度な運動で自律神経の働きを整えましょう。
見直し2 夕方からの水分を控える
寝る前に水分を摂り過ぎるとおねしょをしやすくなります。
しかし、水分は体にとって必要不可欠なものです。日中はしっかりとたくさん摂って、夕食前から就寝時間にかけて、水分は控えましょう(コップ1杯程度)
見直し3 塩分を控える
塩分を摂り過ぎると喉が渇き、水分が欲しくなります。また、塩分を摂り過ぎると、腎臓が過剰な塩分を水分と一緒に排出しようとするので、尿量が増え、頻尿の状態になりますので、塩分は控えましょう。
見直し4 冷えすぎないようにする
就寝中に体が冷えすぎると、膀胱が小さくなり、おねしょをしやすくなります。
肌着を1枚増やす、掛け布団を重ねる等して、体が冷えないようにしましょう。
見直し5 寝る前に必ずトイレに行く
お布団に入る前にはトイレに行く習慣をつけましょう。
ここで、注意!!
してはいけないこと
NG1 夜中にトイレのために無理に起こさない
夜中に無理に起こすことは、お子さんの睡眠リズムが乱れる原因になります。又、夜中にトイレにいく(おしっこする)習慣がついてしまい、返っておねしょが治りにくくなります。
NG2 叱らない
おねしょは寝ている間にお子さんの意思とは無関係に起こるものです。したくてしているわけではありません。おねしょを叱ることで、お子さんの不安、ストレスが大きくなります。むしろ、ママとの約束を守ったこと(寝る前にきちんとトイレに行く等)を褒めてあげるようにしてください。
♣先輩ママ達の体験談♣
♣「おねしょをしたら、お尻が濡れて気持ちが悪いね、寝にくいよね。だから、おしっこが出る前に教えてね」と約束するようにしました。決して、怒ったりしなかったです。
♣おねしょシーツを敷いて寝かせていました。おねしょをしても叱る事はありませんでした。次は「おしっこしたくなったらお母さんを起こしてよ」と言って、寝かせました。
♣3歳までは自然にまかせ、毎晩、おねしょパッドのお世話になりました。本人にプレッシャーは与えませんでした。
夜尿症の対処法
小学生になってもおねしょが治らない場合は、病院で診察をしてもらうことも考えましょう。
病院での治療
お薬による治療
抗利尿ホルモン剤・・・夜間に作られる尿の量を減少させます。
抗コリン剤・・・膀胱の収縮を抑制することで、膀胱に溜まる尿の量を増やします。
三環系抗うつ薬・・・抗コリン作用、尿量減少作用等、補助的に使われます。
アラーム療法
パンツに取り付けた水分感知センサーにより、夜尿後すぐにアラームで寝ているお子さんを覚醒させ、夜尿を認識させることを繰り返すことで、夜間の尿の蓄積量を増やす治療法です。
♣先輩ママの体験談♣
♣小学校4年生までおねしょをしていました。学校行事でお泊りに行くことになり、病院へ連れて行きました。先生からは“便秘”が原因の1つだと言われました。便秘を解消した上で、膀胱におしっこを溜める訓練をしました。
ここで、ポイント!!
夜尿症の原因 “便秘”
実は、夜尿症の原因の1つに“便秘”があります。
膀胱は腸の近くにあるため、便秘で腸内に便が溜まると膀胱は圧迫され、容積が小さくなり尿を溜める量が減ってしまうのです。
便秘は大人の夜尿症の原因にもなっています。
東洋医学での対処法
東洋医学では、部分的な症状でも全身の総合的なバランスを重要視します。
対処法1 “気”を補う
気が不足している=虚弱体質の場合が多いので、虚弱体質を改善しましょう。
対処法については、こちらをご覧下さい。↓↓↓
対処法2 湿熱を抑える
食生活を見直しましょう(味の濃いもの、甘いもの、脂っこいものを控えましょう)
精神的な緊張(ストレス)を緩和するようにしましょう。
そして、おねしょ、夜尿症の対処法の1番のポイントは
ママがイライラしない
他のお子さんと比べてはいけないとわかっていても、ついつい、「どうして、うちの子は・・・」と思ってしまう、その原因の1つは、“おねしょ、夜尿症で汚れたお布団の後始末をしなくてはいけないこと”ではないでしょうか。
バスタオルなら簡単に洗えても、お布団をキレイにするのはなかなかの重労働です。
それでなくてもママにはしなければならない家事や用事がたくさんです。
おねしょ、夜尿症が連日続けば、それだけママにも負担が大きくなります。
そのイライラを解消するために、まずはお布団を汚さないようにしましょう。
防水タイプのおねしょシーツなら、後片付けも簡単です。
また、見た目は普通の下着(パンツ)にしか見えないおねしょパンツも便利です。
洗濯も簡単にでき、いつでも清潔です。
先輩ママ達もおねしょシーツやおねしょパンツを使って、神経質にならないようにしたという意見が多数ありました。
それでも、育児の疲れでついついイライラ、怒ってしまった・・・その後、後悔で落ち込むママもたくさんおられると思います。
そんなママへ
先輩ママ達もたくさん後悔をしながら、育児を乗り越えています(^^)
落ち込むことは悪いことではありませんが、気持ちを切り替えることも大切なことです。
どんなにイライラしても、怒ってしまっても、お子さんの健やかな成長を願うママの気持ちは変わらないはすです。自信を持って、お子さんと向き合ってください。
赤ちゃん、お子さんの健やかな成長を願い、育児に励むママをひやきおーがんは応援しています。
赤ちゃん、お子さんの日常生活での様々な症状は、五臓のバランスが崩れることで、引き起こされている場合が多くあります。
そんなときには、生薬から出来たお薬「ひやきおーがん」です。
赤ちゃんのお薬「ひやきおーがん」について
これまで、この育児コラムでは、赤ちゃんのいろいろな症状に対する「ひやきおーがん」の働きをお知らせしてきました。
「ひやきおーがん」は夜泣きのお薬というイメージをお持ちのママが多いと思いますが、効能・効果は「小児の神経質、夜なき、かんむし、ひきつけ、かぜひき、かぜの熱、ねびえ(寝冷え)、下痢、消化不良、乳はき(吐乳)、食欲不振、胃腸虚弱」と様々です。
しかも、1歳未満の赤ちゃんも服用できます。
「ひやきおーがん」は東洋医学の考えに基づき、心身(五疳)のバランスを整えることで、赤ちゃんの体質を改善するお手伝いをします。
また、「ひやきおーがん」シリーズの中の「ひやきおーがん特撰金粒」は、大人も服用できます。
「ひやきおーがん特撰金粒」は、赤ちゃんだけでなく、ママの心身のバランスを整えるお手伝いをするお薬です。
「ひやきおーがん特撰金粒」の詳細については、こちらをご覧下さい。↓↓↓
おねしょを全くしないお子さんもいれば、夜尿症で小学校の高学年まで続くお子さんもいます。
なかなかおねしょが治らない、夜尿症で通院することは決して恥ずかしいことではありません。
1番不安になっているのはお子さん本人なので、ママが大らかな気持ちでお子さんの不安を取除いてあげてください。
それが、おねしょ、夜尿症が治る1番の秘訣かもしれません(^^)
次回は、お子さんのアレルギーについて、考えていきたいと思います。
告知!!
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当日、セミナーに参加される方は是非、当社ブースにもお立ち寄りください(^^)
※尚、セミナーへの参加申込みはすでに終了しております。
…今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!
【 “今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】
大阪府の洸太朗くん
(2015年3月生まれ、身長75cm、体重10kg)
~パパからのメッセージ~
お気に入りのパンダをかぶっている洸太朗です。口癖は「だいじょうぶ」です。転んでも自分で「だいじょうぶ」といい、こっちが疲れている顔をしていると「だいじょうぶ?」と聞いてきます。
《お知らせ》
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筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長