(第60回)冬に注意するべきお子さんの病気~ロタウイルス感染症~&イベント報告

 

 

 

今回のコラム画像は12月3日(日)に神戸で開催された「ハッピーファミリーフェスタKOBE2017」に登場された神戸ウェディング会議の第8代“神戸ウェディングクイーン”の皆さんです(左から、寺浦帆南さん、羽田優里奈さん、明頓百華さん)

 

その神戸でのイベント報告はコラムの後半でお伝えします(^^)

 

 

 

まずは、感染性胃腸炎の中でも乳幼児が特に注意しないといけない「ロタウイルス感染症」について考えていきます。

 

 

 

 

 

ロタウイルス感染症とは

 

 

ロタウイルスにより引き起こされる感染症です。

季節を問わず発生しますが、特に2月~5月頃にかけて多く発生します。

 

 

ロタウイルスは乳幼児の重症急性胃腸炎の主な原因ウイルスとして知られており、ロタウイルス感染症は乳幼児期(0歳~6歳頃)、特に生後6カ月~2歳頃の乳幼児に多くみられ、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。

 

 

 

 

ロタウイルスの潜伏期間

 

 

潜伏期間は1~3日間です。

 

 

 

 

 

ロタウイルスの原因食

 

 

食品からの感染で多いものは貝類ですが、媒介が特定される例は少ないため、加熱していないものについては注意が必要です。

 

 

 

 

 

ロタウイルス感染症の症状

 

 

主な症状は

 

〇水のような下痢

〇白い便

〇吐き気

〇嘔吐

〇腹痛

 

発熱、腹部の不快感などもよくみられます。

 

 

通常、2~7日程度で症状は治まりますが、合併症として、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などが起こる場合があります。意識の低下やけいれん等の症状が見られたら、速やかに医療機関を受診しましょう。

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

ロタウイルス感染症は初回感染時の症状が最も重く、2回目以降の感染は症状が軽くなります。

 

 

 

大人は成長過程でロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、症状が出ません。

 

 

一方、乳幼児は激しい症状が出ることが多く、症状が重い場合は入院が必要になることもあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因といわれています。

 

 

 

 

 

ロタウイルス感染症の治療

 

 

現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス薬はありません。

 

 

通常、対処療法が行われます。脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように水分と栄養の補給を充分に行いましょう。

 

 

脱水症状がひどい場合には点滴による輸液が行われます。また、合併症があるときには合併症に準じた治療が行われます。

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

現在、日本国内ではロタウイルスに対するワクチンが2種類承認されています(ワクチンの構成が違う“単価”と“5価”の2種類です)

 

 

 

これらはロタウイルスの感染を予防するのではなく、感染の重症化を防ぐ目的で使用されています。

 

 

ワクチンの接種は任意ですが、対象者は乳児です。

どちらも接種可能期間があり、単価ロタウイルスワクチンで生後6週~24週までの間、5価ロタウイルスワクチンで生後6週~32週までの間となっています。

 

 

 

お子さんへの接種を考えられるママ、パパはお医者様にご相談ください。

 

 

 

 

 

ロタウイルス感染症の感染経路

 

 

ロタウイルス感染症の感染経路は、くしゃみや咳などの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」、唾液、鼻水がついた物や手に触れることで感染する「接触感染」、便に接触した後、洗浄が不十分なために感染する「経口(糞口)感染」があります。

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

ロタウイルスは感染者の下痢便1グラムの中に1000億~1兆個も含まれているといわれています。便に含まれるウイルスの量はノロウイルスの100万倍です。

 

 

 

患者の便を処理した後、たとえ十分に手洗いをしても手や爪に数億個ものロタウイルスが残っている場合があります。

 

 

 

ロタウイルス感染症は10~100個くらいのロタウイルスが口から入ることで感染します。そのため、ロタウイルス感染症の場合、経口(糞口)感染には特に注意しなくてはいけません。

 

 

 

 

 

ロタウイルス感染症の予防、感染拡大防止

 

 

基本的にはノロウイルス感染症と同じです。

こちらをご覧ください↓

 

(第57回)冬に注意するべきお子さんの病気~ノロウイルス感染症①~

 

 

 

ロタウイルス感染症の場合は特に、患者(乳幼児)のおむつ、便の処理には気をつけましょう。

 

 

 

 

ここで、疑問?? 外出、登校はどうしたら良いの??

 

 

ロタウイルス感染症には出席停止といったような明確な基準はありません。

ですので、お医者様や学校、幼稚園、保育所の考えにより様々です。

 

 

 

ロタウイルス感染症は、学校保健安全法施行規則の中で、「第3種感染症 その他の感染症」に分類され、「学校で流行が起こった場合にその流行を防ぐため、必要があれば、校長が学校医の意見を聞き、第3種の感染症としての措置をとることができる疾患」となっています。

 

 

登校(園)の基準としては、“学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説”日本小児科学会 予防接種・感染対策委員会2012年 9月改訂版にて、「症状のある間が主なウイルスの排泄期間なので、下痢、嘔吐症状が消失した後、全身状態 のよい者は登校(園)可能であるが、手洗いを励行する」とされています。

 

 

 

 

ノロウイルス感染症のピークが過ぎた頃にやってくるのがロタウイルス感染症のピークです。乳幼児のいるご家庭では特に注意されるようにしてください。

 

 

 

 

 

イベント報告!!

 

 

2017年12月3日(日)神戸ハーバーランドスペースシアターで開催されたイベント「ハッピーファミリーフェスタKOBE2017」に出展致しました。

当日はお天気も良く、多くのお子様、ママ、パパにご来場頂きました。

 

 

 

会場内では、「ひや・きおーがん」とリラックマパッケージの「こどもかぜシロップ」の宣伝画像が定期的に流されました。

 

 ひや・きおーがんの画像です

 

 

 「あ、リラックマ!」というお子様の声も(^^)

 

 

 

また、会場外の地下道では「ひや・きおーがん」の宣伝画像も流され、地下道を歩く多くの方々に目にして頂きました。

 

 ママと赤ちゃんのイラストがホッコリします(^^)

 

 

 

会場内の「樋屋製薬」のブースでは、「樋屋奇応丸(ひや きおーがん)銀粒」のパッケージで使用しているキャラクター“リラックマ”の立体パネルでの写真撮影会を実施し、たくさんのお子様、ママ、パパに写真を撮影して頂きました。

 

 ママと一緒にハイ・ポーズ!

 

  クリスマスの衣装を着たリラックマと一緒に(^^)

 

 ウェディングクイーンと一緒にハイ・ポーズ!

 

 

 

ブースにお越し頂いたママ、パパ達の中には、「ひや・きおーがん」のテレビCMソング「♪ひや、ひや、ひや~の、ひや~♪きお~がん♪」を唄ってくださる方々も(^^)

また、「(自分が)赤ちゃんの時に飲んでいたそうです」というママやパパのお声もたくさん頂きました。

 

 

 

 

そんなママやパパが「ひや・きおーがん」について1つ誤解されている事がありました。

それは、「♪赤ちゃん、夜泣きで困ったな~♪」というテレビCMソングから、『ひや・きおーがんは赤ちゃん(だけ)の薬だと思っていた』です。

 

 

 

「ひや・きおーがん」は赤ちゃんだけのお薬ではありません(^^)

 

 

幼稚園のお姉ちゃん、小学生のお兄ちゃん、中学生のお姉さん、高校生のお兄さん、そしてママのお薬でもあります。これに驚かれた方は是非、当ホームページ内のこちらのページもご覧ください(^^)

 

製品情報↓↓↓

樋屋奇応丸 特撰金粒

 

 

 

 

 

お子様の元気な声が溢れる、クリスマスの雰囲気満載の明るく、楽しいイベントでした!!

「ひや・きおーがん」ブースにお越し頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

いよいよ、今年も終わりに近づいてきました。年末年始を元気で過ごすために、次回は、冬に注意するべきお子さんの病気を総まとめしたいと思います。

 

 

…今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

 

 

《お知らせ》

 

現在、このコラムに登場してくれる3歳くらいまでの「すくすく赤ちゃん」、小学6年生までの「すこやかキッズ」を募集中です!

詳細はこちらをクリックしてください↓↓↓

 

「すくすく赤ちゃん」「すこやかキッズ」募集中!

 

たくさんの赤ちゃん、キッズの応募をお待ちしております!

 

 

 

 

 

筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長