(第67回)お子さんの薬について①~薬のしくみ~

 

 

“今日のすこやかキッズ” の紹介は、コラムの最後に登場です

 

 

 

 

現在、インフルエンザが大流行しています。

 

 

 

国立感染症研究所が24日に発表した調査によると、2018年第3週(1月15日~21日)の定点当たりの患者報告数は51.93人(患者報告数256,833人)となり、前週の定点当たりの患者報告数26.44人からほぼ倍増し、警報レベルの30人を大きく上回りました。

 

 

 

都道府県別では、鹿児島県の86.53人を筆頭に、宮崎県(84.97人)、福岡県(83.99人)と続き、全47都道府県で前週の報告数よりも増加がみられました。

 

 

 

全国の保健所地域で警報レベルを超えている保健所地域は453箇所(全47都道府県)、注意報レベルを超えている保健所地域は92箇所(1都1道2府27県)となっています。

 

 

 

インフルエンザウイルスの検出状況では、直近の5週間(2017年第51週~2018年第3週)では、A型(H1pdm09)とB型の検出割合がほぼ同程度となっており、例年2月~3月に流行するB型が早めに増えていることがわかります。

 

 

 

B型はA型に比べると症状が軽いため、単なる風邪と勘違いしてしまう場合が多くあります。体調がおかしいと感じたら、医療機関を受診するとともに、普段から予防にも十分に気をつけましょう。このような時期は無理をしたり、夜更かし等はせず、十分な睡眠をとって体力を維持することが大切です。帰宅後の手洗い、うがいの励行、室内の加湿も心掛けましょう。

 

 

 

 

 

さて、今回の育児コラムでは、お子さんの薬について考えていきます。

 

 

 

薬の体内でのしくみ

 

 

ここでは、一般的な飲み薬について説明します。

 

 

 

口から入ったお薬は食道、胃を通って腸へ届き、そこで吸収されます。そして、肝臓を通って血液中に入り、患部へ届きます。その後、再び肝臓を通って、体外に排出されやすい性質へ変えられた後、腎臓へ送られ、尿と一緒に排出されます。

 

 

 

ここで、重要な働きをしているものに肝臓があります。

 

 

 

肝臓にある酵素によって薬が化学的に変化して性質が変わる(体外に排出されやすい性質に変えられる)ことを「代謝」といいます。

 

 

 

そもそも薬は体にとって“異物”です。肝臓が代謝することによって、異物が体外へ排出されます。肝臓は薬を代謝する機能をもった身体にとって重要な臓器です。

 

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

肝臓の主な働きは3つあります。

 

 

働き1.

摂取した食べ物を栄養素(糖、タンパク質、脂肪など)として体が吸収しやすい形に変え、それを蓄え、必要な時にエネルギーとして体内へ供給します。

 

 

 

働き2.

体内に入った異物(毒物)を分解し、体に影響を及ぼさないように無毒化します。

 

 

 

働き3.

脂肪を消化吸収するために必要な胆汁を生成、分泌します。

 

 

 

このように、肝臓はさまざまな物質を化学的に変化させる(作り変える)働きを持ち、体の中で化学工場のような役割を担っています。この肝臓と同じ働きをする化学工場は人工ではまだ作ることは出来ないといわれています。

 

 

 

 

 

子どもと大人の体の違い

 

 

薬を使用するという点での子どもと大人の境目は「15歳」です。

 

 

 

大人の薬を使用出来るようになるのは15歳からです。

15歳未満では、薬の代謝や排出に関わる肝臓や腎臓の働きが未熟なためです。また、薬の影響を受けやすい脳も未発達です。

 

 

 

身長が高いから、体重が多いから、体格がしっかりしているからといっても、それらが必ずしも臓器の成長と比例しているとは限りません。15歳未満のお子さんには“小児用”または“小児の用法”のある薬を使用してください。

 

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

体重が大人の半分だから、大人の錠剤を半分に割ったら大丈夫、ではありません。

 

 

 

大人用の薬の中には、たとえ少量であろうと小児には使用してはいけない成分があります。また、子どもでは有効性や安全性が確認されていない成分もあります。

 

 

 

手元に大人用の薬があるからといって、お子さんに使用したりすることはしないでください。

 

 

 

 

 

薬を使用する際の注意事項

 

 

注意1.用法用量は必ず守りましょう。

 

 

1日3回となっているのに、朝に飲み忘れたからといって、昼に朝の分も一緒に(2回分)飲むようなことはしないでください。

 

 

 

薬の1回量は体に負担のないように考えられています。それを倍量飲むと、効果が増すどころか、却って副作用の出る原因になる可能性があります。

 

 

 

薬を飲み忘れた場合は、それに気づいた時点で1回分を飲みましょう。その分、次に薬を飲む時間を少し遅れさせれば良いでしょう(添付文書などに特に記載がなければ、次に飲む薬との間隔の目安は4時間以上です)

 

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

ドラッグストアで購入した薬には「添付文書」という薬の説明書が付いています(大半がケースの中に封入されていますが、ケース自体に書かれているものもあります)

 

 

 

これは、ひや・きおーがん(特撰金粒)の添付文書です。

 

 

 

添付文書にはその薬の成分や用法用量、その薬を飲んではいけない場合や副作用が出た場合の症状などの使用上の注意、お客様相談室(問い合わせ)の連絡先などが記載されています。

 

 

 

ひや・きおーがん(特撰金粒)の添付文書をご覧になられる場合はコチラをクリックしてください↓↓↓

樋屋奇応丸 特撰金粒

 

 

 

薬を使用される前には添付文書に必ず目を通すようにして、その薬を飲み切るまではケースと一緒に保管するようにしましょう。

 

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

アレルギーのあるお子さんはお医者様が薬を処方される前にその旨を伝えましょう。ドラッグストアで購入した薬の場合は使用する前に成分などを確認しましょう。薬の成分の中には、卵を使ったもの、牛乳を使ったものなどがあります。

 

 

 

ドラッグストアでの購入に際しては、薬剤師、登録販売者に相談しましょう。

 

 

 

 

注意2.薬の保管に気をつけましょう。

 

 

薬は適切に保管しましょう。薬の保管方法によっては子どもの誤飲事故の原因になります。

 

 

 

公益財団法人日本中毒情報センター(以下「中毒情報センター」という。)が収集した情報によると、5歳以下の子どもの医薬品等の誤飲事故情報件数は、平成18年以降増加傾向にあり、特に、一般用医薬品等に比べて、医療用医薬品の誤飲が増加する傾向にあるとされています。

 

 

 

平成26年1月~12月に中毒情報センターが収集した5歳以下の子どもの医薬品等誤飲事故情報8,433件のうち、症状を有したものは849件ありました。

 

 

 

この849件のうち、子ども本人による誤飲事故は764件、大人の与え間違い(医薬品等の取り違え、医薬品等の飲ませ間違い及び使用時のアクシデント等)は105件でした。

 

 

 

子ども本人による誤飲事故における誤飲した子どもの年齢は1歳~2歳が1番多く、549件でした。

 

 

 

お子さんの誤飲はママの心配事の1つでもあります。

ひや・きおーがんのお客様相談室にも誤飲を心配されるママからのお問い合わせもあります。

 

 

そこで、次回は、お子さんのお薬の誤飲への対応ついて考えていきたいと思います。

今回も、最後までお付き合い頂き、誠に有難うございました!

 

 

 

“今日のすこやかキッズ” のご紹介です】

 

 

兵庫県の瑠莉ちゃん

(2012年9月生まれ)

 

~ママからのメッセージ~

近くのショッピングセンターに来ていた移動動物園で、色々な動物さんとふれあいました!最初はこわごわだったけれど、ハムスターを優しく抱っこできました!

 

 

 

 

 

《お知らせ》

現在、このコラムに登場してくれる3歳くらいまでの「すくすく赤ちゃん」、小学6年生までの「すこやかキッズ」を募集中です!

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たくさんの赤ちゃん、キッズの応募をお待ちしております!

 

 

 

 

 

 

 

筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長

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