(第73回)お子さんの花粉症について②~症状と対策~
“今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です♥
(ちなみに、今日のすくすく赤ちゃんは第61回に登場してくれた赤ちゃんです!コラムの最後では赤ちゃんの成長の過程がご覧いただけます^^)
いよいよ、「夜泣き大賞」の応募締切が迫ってきました!
夜泣き大賞とは・・・
樋屋製薬株式会社は「ひや・きおーがん」の効能効果のひとつである「夜泣き」にちなみ、毎年4月7日を「夜泣き改善の日」と定め、昨年、日本記念日協会より認定を受けました。
そこで、この4月7日を迎えるにあたり、「夜泣き大賞」と称し、育児ママの夜泣きエピソードを募集しております(協力:生薬ままくらぶ)
下記のリンクにて、アンケートとエピソードを送信頂ければ、応募となります。
〇夜泣き大賞:1名様
賞品:下記応募リンク先の最後に掲載しております。参考ください。
〇その他副賞:10名様
賞品:茅乃舎だしセット(予定)
〇アンケートの最後のクイズに正解された方の中から10名様にクオカード(500円分)が当たります。
応募期間:
~2018年3月17日(土)24:00まで
応募方法:
スマートフォン・パソコンで下記の応募リンク先のアンケートに答えて頂き、送信してください。
https://docs.google.com/…/1FAIpQLSfBeFNvu0ck7ztlu…/viewform…
応募時に、保護者様のお名前・郵便番号・ご住所、エピソード(500文字以内、短くてもOKです)、HP掲載用のお名前(お子様のお名前やイニシャル等でも可)を必ずご記入ください。
審査と発表:
生薬ままくらぶスタッフにて審査を行い、発表は2018年4月7日(土)に「ひや・きおーがん育児コラム」内にて行います。
応募方法をご確認の上、皆様、奮ってご応募下さい!
インフルエンザや風邪が落ち着いてきたのに、街中ではマスク姿の人を多くみかけるようになりました。花粉症の時期がやってきています。
今回も引き続き、お子さんの花粉症について考えていきます。
お子さんの花粉症の症状
花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどですが、その中で、大人と子どもの花粉症の症状の大きな違いはくしゃみと鼻水です。
子どもの鼻は大人に比べて小さいため、つまりやすくなっています。鼻がつまると花粉がそれ以上は入ってこないため、くしゃみはあまり出ません。鼻づまりが多くあらわれます。
また、大人の花粉症による鼻水はサラサラした水のようなものに対して、子どもは鼻づまりのために、少し粘り気のある鼻水が出ます。この鼻水は風邪のときの鼻水と似ているため風邪と見分けがつきにくく、「風邪だと思っていたら、花粉症だった」ということにもなります。
ここで、注意!!
鼻づまりは見ただけではわかりにくい症状です。お子さん自身が鼻がつまっていると自覚があり、それを伝えることが出来れば良いのですが、年齢の低いお子さんではそれは難しい場合があります。
そこで、お子さんの鼻がつまっているかどうかの目安としては、“お子さんが頻繁に口を開けているか”です。鼻づまりにより鼻呼吸ができないため、鼻づまりのお子さんは口呼吸になります。
また、鼻づまりにより鼻が気持ち悪く感じるため、鼻をいじったり、こすったりを頻繁にする様子がみられます。
目のかゆみについても、お子さんの場合は頻繁に目のまわりをこすったりします。そのため目のまわりの皮膚が赤く腫れてしまう場合があります。また、目を強くこすり続けると眼球を傷つける可能性もありますので注意が必要です。
風邪の症状は長くても7~10日間で治まります。それ以上長引いているようなら、それらの症状は風邪が原因ではない可能性があります。
ただし、鼻づまりは慢性副鼻腔炎などでも症状が出ますので、普段からお子さんの様子をよく見ておいてあげて下さい。
鼻づまりは単なる鼻づまりではありません
鼻づまりによりその他の症状も引き起こされ、これらはお子さんの成長に影響する場合があります。
鼻づまりにより引き起こされるその他の症状
症状1.睡眠不足
鼻づまりのため息苦しく、夜によく眠れなくなります。特に、就寝時は日中に比べて鼻づまりしやすく、日中は症状が軽くても夜間は症状が重くなっている場合があります。
症状2.集中力の低下
夜間の睡眠不足のため、日中に眠気を感じたり、活動性や集中力が低下する場合があります。また、イライラしやすくなる傾向もあります。
症状3.口が渇く
鼻づまりのために口呼吸をすることで、口が渇きやすくなり、それによりのどの粘膜も荒れやすくなり、食事が飲み込みにくくなる場合もあります。
鼻づまりだけでなく、鼻水、目のかゆみなどの花粉症による症状は大人でも「この時期になると憂欝になる」、「極力、外出はしたくない」など日常生活に支障が出てしまうものもあり、QOL(Quality of Life=生活の質=人がどれだけ人間らしい望み通りの生活を送れているか)へ大きく影響します。
それでも大人は自分自身で症状緩和のためにいろいろな策をとることができますが、お子さんにはそれは出来ません。身近にいる大人が気をつけてあげなければいけません。
お子さんの花粉症への対策
対策1.医療機関を受診する
お子さんに花粉症の疑いをもたれたら、まずは医療機関を受診しましょう。
最初は重い症状の部位の診療科に行きましょう。目のかゆみがひどい時は眼科、鼻水、鼻づまりなどの鼻の症状がひどいときは耳鼻咽喉科がおススメです。アレルギー科でも診察を受けられます。
医療機関では花粉症かどうかの診断が行われます。診断の多くは、花粉飛散時の症状の有無の問診と血液中にある花粉に対する抗体の存在で診断されます。さらに、耳鼻咽喉科では鼻の粘膜を直接みて、アレルギー反応を観察します。
花粉症と診断されれば、治療が始まります。花粉症の治療は、
〇薬物療法
体内に侵入した花粉がIgE抗体に結合することで作り出される、くしゃみ、鼻水、目のかゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬、鼻づまりの原因となるロイコトリエンという成分の働きを抑える抗ロイコトリエン薬、ヒスタミンやロイコトリエンが体内で飛び出ことを抑制する化学伝達物質遊離抑制薬などを使用します。
〇抗原特異的免疫療法(減感作療法)
アレルゲンを少量ずつ体に入れてアレルギーを起こしにくくする治療法です。
〇手術療法
主にレーザー治療(レーザーで鼻の粘膜を焼く)です。
花粉症にはこれらの治療法がありますが、一般的には子どもには薬物療法による治療が選択されます。
ここで、ポイント!!
早期に医療機関を受診することにより、翌年以降、症状が出る前からの治療が可能になります。花粉症の症状が出る前からお薬による初期療法を始めていると、症状の発症を遅らせ、花粉飛散シーズン中の症状を緩和させることができるといわれています。
対策2.花粉との接触を控える
〇花粉の飛散量が多い日は外出を控える(お子さんの外遊びも含めて)
〇外出時にはマスクやメガネを使用する
〇帰宅時には洋服についた花粉を取り払ってから室内に入る
〇帰宅後は手洗い、洗顔、うがい、鼻をかむ
〇室内の掃除をこまめにする 等
これらすべてをきちんと行うのは大変です。特に、外出を控えるといっても、そうはいかないときもあります。
通常、花粉は雨上がりや、晴れて風の強い日の午後に多く飛散し、雨の日には少なくなります。天気予報や花粉予報などを参考に、外出やお子さんの外遊びの時間帯を検討するのも良いでしょう。
花粉が人間に付着しやすいのは表面に出ている頭と顔です。頭は帽子などで避けることが可能です。顔はマスクやメガネ、そして帰宅後の洗顔で少しでも花粉の侵入を防ぎましょう。最近では、子どもサイズのマスクや花粉ガードメガネもあります。
また、外出時の上着やコートは毛織物(ウールなど)のものではなく、表面がすべすべした綿かポリエステルなどの化繊繊維のものには花粉が付着しにくいといわれています。衣服に付着した花粉を減らすことで、花粉を吸い込む量を減らすことが期待できます。
ママの出来る範囲で花粉からお子さんを守りましょう。
鼻をうまくかめないお子さんは吸引器などでこまめに鼻水をとってあげることも大切です。
次回は東洋医学からみた“お子さんの花粉症”について考えてみたいと思います。
今回も、最後までお付き合い頂き、誠に有難うございました!
【 “今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】
兵庫県の陽太くん
(2016年8月生まれ、身長76cm、体重10kg)
~ママからのメッセージ~
我が家の王子様すくすく成長中です!これからもいろんなところにお出かけして思い出いっぱい作ろうね~~!
実は陽太くんは昨年の第61回の育児コラムにも登場してくれました。
それが、コチラ。
同じお洋服を着てくれているので陽太くんの成長がわかりやすいですね。
大きめだったお洋服がピッタリサイズになっていますね(^^)
あれから数か月・・・今ではこんな表情も(^^)
「すくすく赤ちゃん」が元気に成長されている姿を見ることができ、とても幸せな気分になれました。ご応募頂きましたママ、有難うございました!!
《お知らせ》
現在、このコラムに登場してくれる3歳くらいまでの「すくすく赤ちゃん」、小学6年生までの「すこやかキッズ」を募集中です!
詳細はこちらをクリックしてください↓↓↓
たくさんの赤ちゃん、キッズの応募をお待ちしております!
筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長