(第89回)紫外線から家族を守りましょう②
“ 今日のすこやかキッズ ” の紹介は、コラムの最後に登場です。
先週からの大雨により、西日本を中心に甚大な被害が発生しております。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
さて、この育児コラムは「ひや・きおーがん」についてだけでなく、育児、健康に関わることについてお知らせしています。
樋屋奇応丸(ひや・きおーがん)は生薬(しょうやく)からできたお薬です。
生薬と聞くと、お薬と思われる方々も多くいらっしゃると思いますが、実は生薬の中には、普段、皆さんが口にされている身近な食材も含まれていたりします。
詳しくはコチラのコラムで↓↓↓
また、東洋医学では、1つ1つの食材に身体への働きがあると考えられており、この育児コラムの中でも様々な食材をご紹介させて頂きました。
その中から、この季節にピッタリな食材をご紹介させて頂きます。
東洋医学からみた【豚肉】
滋陰(体を潤す)、補気(気を補う)、補血(血を補う)などの働きがあり、気・血・水をバランス良く補う。疲労回復にも良い。
東洋医学からみた【モヤシ】
体の熱と湿を取り除く。胃腸の働きを良くする。夏バテやむくみに良い。
東洋医学からみた【ナス】
体の熱冷まし、尿を出してむくみをとる。胃腸の働きを助ける。炎症を抑え、痛みをとる。
今回、「夏にピッタリ!!簡単レシピ大賞」と称し、これらの食材を使ったお料理レシピを募集します(協力:生薬ままくらぶ)
募集内容:
1.豚肉部門
2.モヤシ部門
3.ナス部門
上記の内、どれか1つの食材を使用したレシピ(料理のタイトル、材料、分量、手順)と写真を下記応募フォームよりお送り下さい。※料理の写真添付は任意です。
3部門から、それぞれ大賞を1名決定し、豪華賞品を贈呈させて頂きます。
〇大賞:
3部門より各1名様
賞品:茅乃舎だし 豪華詰め合わせ(約1万円相当!!)
また、応募フォームに記載されたクイズに正解された方の中から抽選で10名様にクオカード500円分をプレゼント致します!
〇応募期間:
~2018年7月22日(日)24:00まで
〇応募方法:
※スマートフォン・パソコンで下記のリンク先よりお願い致します。
https://docs.google.com/…/1FAIpQLSfyKYAZiiLI8x7GD…/viewform…
※レシピは『料理のタイトル、材料、分量、手順』を必ずご記入ください。
〇審査と発表:
生薬ままくらぶスタッフにて審査を行い、発表は2018年8月1日(水)に「ひや・きおーがん育児コラム」内にて行います。
応募方法をご確認の上、皆様、奮ってご応募下さい!
(お料理にはちょっと自信がない・・・という方は、是非、8月1日の発表を楽しみにしてください。どんなレシピが登場するでしょうか^^)
では、いつもの育児コラムに戻ります。
今回も前回に引き続き、夏を快適に過ごすため、紫外線から家族を守るために、“紫外線”について考えていきたいと思います。
紫外線による皮膚への影響 (前回からの続き)
【シワ、シミ、日光黒子】
長年日光を浴び続けていると、皮膚のシワ、シミ、黒子、肌の弾力低下があらわれてきます。
お年寄りの顔や手の甲に見られるこれらの変化は、一般に加齢による皮膚の老化と思われがちですが、実は生理的な加齢に加えて、長年に渡って紫外線を浴びたことによって生じる光老化の結果です。
紫外線による光老化は、硬くゴワゴワした肌に深いシワが刻まれるのが特徴です。
光老化は加齢による自然の老化とは異なり、適切な紫外線防御対策により防ぐことができます。
【良性腫瘍、前がん症(日光角化症、悪性黒子)、皮膚がん】
紫外線に関連してできる皮膚の腫瘍には、良性(脂漏性角化症)と悪性(皮膚がん)のものがあります。
紫外線(UV-B)のばく露と関連することが知られている皮膚がんとしては、前がん症である日光角化症と有棘細胞がん、そして、基底細胞がん、黒色腫の中の悪性黒子型黒色腫と表在拡大型黒色腫があります。
日光角化症の段階で治療すれば、生命に関わることはありませんが、治療しないとより悪性化し、他臓器へ転移すれば生命に関わります。
ここで、ポイント!!
日本は韓国やタイと並んで、世界で最も皮膚がんの少ない国です。皮膚がんの最も多いオーストラリアやニュージーランドに比べて羅患率はおよそ1/100、死亡率でも1/40~1/20です。
しかし、近年は日本における皮膚がんの羅患率は男女ともやや高くなっています。
環境省「紫外線環境保険マニュアル2015」より
紫外線による眼への影響
波長が280nm以下の光は眼球表面の角膜ですべて吸収されます。これより長い波長の紫外線も、大半は角膜で吸収されますが、角膜を通過した紫外線のほとんどはレンズの役割を担う水晶体で吸収されます。残りの1~2%が水晶体を通過して網膜まで到達します。
【紫外線角膜炎(雪目)】
強い紫外線にばく露したときに見られる急性の角膜炎症で、角膜(白目)の充血、異物感、流涙がみられ、ひどくなると強い眼痛を生じます。
一般的には、雪面などのような特に紫外線反射の強い場所で起きる“雪目(ゆきめ)”が有名です。
昼間に紫外線ばく露した場合、夜から深夜あるいは翌朝にかけて発症し、大部分は24~48時間で自然治癒します。
【翼状片】
眼球結膜(白目)が翼状に角膜(黒目)に侵入する線維性の増殖組織で、瞳孔近くまで進展すると視力障害をきたします。
通常は30歳代以降に発症し、進行は早くありません。
農業、漁業従事者など屋外での活動時間が長い人に多発し、紫外線ばく露を含めた外的刺激がその発症に関係すると考えられています。
治療は外科的な切除を行いますが、2~7%の人は再発し、再手術が必要となります。
【白内障】
白内障は眼科疾患の中で最も多い病気の1つです。眼の中のレンズの役割を担う水晶体が濁るため、網膜まで光が届かなくなり、見え方の質が低下していきます。
初期には水晶体が硬くなるため老眼が進行し、水晶体の濁りが強くなると視力が低下、それが進行すると失明に至ります。
白内障には80以上のタイプがあるといわれていますが、日本人で最も多くみられる皮質白内障というタイプでは、紫外線との因果関係が知られています。
治療は混濁した水晶体を眼内レンズと置換する手術が行われます。
ここで、注意!!
白内障の危険因子は以下といわれています。
・加齢
・性別(女性>男性)
・喫煙
・紫外線(UV-B)
・糖尿病
・強度近視
・ステロイドなどの薬物
ここで、ポイント!!
眼へのばく露に対する紫外線の性質
ポイント1
帽子の着用で紫外線のばく露は20%減少します(太陽が高い位置にあるとき)
ポイント2
UVカット機能を持ったメガネやサングラスの着用で紫外線のばく露は90%減少します。
紫外線による皮膚への影響はよく知られていますが、眼への影響も大きく、きちんとした対策が必要です。
次回は、“紫外線による影響を防ぐ”ということで、紫外線への対策について考えていきます。
今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!
【 “今日のすこやかキッズ” のご紹介です】
兵庫県の来希(らいき)くん
(2015年2月生まれ、身長91cm、体重13kg)
~ママからのメッセージ~
この春、幼稚園に入園した3歳の息子。とってもマイペースですが、誰とでもすぐ仲良くなる事ができるのが特技です。幼稚園でも新しいお友達といっぱい遊んで、楽しい思い出を作って欲しいです。
筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長