(第94回)「夏にピッタリ!!簡単レシピ大賞」番外編(レシピ紹介)
“今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です。
《お知らせ》
現在、このコラムに登場してくれる3歳くらいまでの「すくすく赤ちゃん」、小学6年生までの「すこやかキッズ」を募集中です!
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たくさんの赤ちゃん、キッズの応募をお待ちしております!
今回は、前回発表させて頂いた「夏にピッタリ!!簡単レシピ大賞」の番外編です。
簡単レシピ大賞には多くのレシピのご応募を頂きました。どのレシピもそれぞれのご家庭の味を感じるレシピでした。そこで、今回は、その中から“いつもは捨てていた食材”を使ったレシピ、“変わった調味料”を使ったレシピをそれぞれご紹介させて頂きます。
“いつもは捨てていた食材”を使ったレシピ
【豚肉とスイカの皮の煮物】 (応募者:Y.M.様)
材料
豚肉・・・200g
スイカの皮(※)・・・500g
☆だし汁・・・400ml
☆醤油・・・大さじ3
☆砂糖・・・大さじ2
☆酒・・・大さじ1
☆みりん・・・大さじ1
ゴマ油・・・適量
(※スイカの皮…赤いところを食べて残った白い部分。緑の皮は取り除いてください)
作り方
(1)
豚肉をゴマ油で炒める。
(2)
一口大に切ったスイカの皮、☆の材料を入れ、スイカの皮が透明になるまで煮込めばできあがり!
応募者からのコメント:
温かいまま食べてもよし! 冷やして食べてもよし! 冬瓜に似た感じです。緑の皮に近い部分は固めですが、美味しく食べられて、ゴミも減らせて万々歳です♡
実際に作ってみました(^^)
スイカの皮は冬瓜や大根に似た食感で、味がしっかりと浸み込んでいて豚肉ととても合いますし、冷たくても美味しいので、お弁当のおかずにもなります(^^)
これまで、スイカを食べた後に嵩張っていたゴミがスイカの皮を使うことで、格段に減りました!!スイカの皮は思っていたよりもカットしやすく、調理もお鍋1つで出来るので、とても簡単です(^^)
東洋医学からみた【スイカ】
体の熱を冷まし、喉の渇きや体のほてりを取る。排尿を促進する。むくみに良い。
ここで、ポイント!
東洋医学では、スイカの皮は「西瓜翠衣(せいかすいい)」といって、生薬として使われています。
西洋医学の視点では、スイカの皮は“シトルリン”という成分を多く含み、血行を促進し、また疲労回復に効果があると考えられています。
東洋医学からみた【豚肉】
滋陰(体を潤す)、補気(気を補う)、補血(血を補う)などの働きがあり、気・血・水をバランス良く補う。疲労回復にも良い。
“変わった調味料”を使ったレシピ
【モヤシのオムレツ】 (応募者:ゆっぴー様)
材料
モヤシ・・・1袋
豚ミンチ・・・100g
豆苗・・・1袋
卵・・・4個
塩コショウ・・・少々
オイスターソース・・・大さじ1
醤油・・・大さじ1
砂糖・・・小さじ1
ナンプラー・・・小さじ1
※オイスターソース
塩漬けにした牡蠣を発酵させて作った調味料です。中華料理でよく使われ、独特な香りと濃厚なコクがあります。牡蠣油ともいわれています。
※ナンプラー
タイの魚醤の一種です(魚醤とは、生の魚を塩で漬け込み発酵させてできる液体です)魚の持つ旨味成分が凝縮されているので、独特な香りとともに、料理に適度な塩辛さと深いコクを出してくれます。
輸入食品店で購入したナンプラーです。
作り方
(1)
モヤシ・豆苗を2センチの長さにカットする。
(2)
塩コショウで豚ミンチを炒めてモヤシ・豆苗を加えてしんなりしたらオイスターソース・しょうゆ・サトウを入れる。最後に風味づけでナンプラーと入れてオムレツの具にする。
(3)
卵で包んでオムレツにする。
実際に作ってみました(^^)
オイスターソースとナンプラーのコクが出ていて(でも、クセのある香りはせず)、豆苗とモヤシのシャキシャキとした歯ごたえが楽しいオムレツです。味はしっかりとついていますが、塩辛くなく(オイスターソースとナンプラーのおかげでしょうか^^)、ご飯がとてもススム一品です(^^)
東洋医学からみた【豆苗】
消化機能を整え、余分な湿を取除く。解毒、むくみに良い。
東洋医学からみた【モヤシ】
体の熱と湿を取り除く。胃腸の働きを良くする。夏バテやむくみに良い。
東洋医学からみた 【卵】
卵黄・・・脾、肺に作用し、体液や血液を補い、身体に潤いを与える。
卵白・・・心、肺、腎に作用し、体の余分な熱を冷ます。
【豚肉のソテー サテ・トムソース】 (応募者:S・S様)
材料
豚ロース・・・4枚
玉ねぎ・・・1個
粒マスタード・・・大さじ4
マヨネーズ・・・大さじ4
サテトム・・・小さじ2
※サテトム
ベトナムのエビ風味の辛味調味料です。日本でいうところの“エビ風味の食べるラー油”です。材料には、干しエビ、レモングラス、ニンニク、トウガラシ、食用油が使われ、濃厚なエビの風味のするラー油です。
輸入食品店で購入したサテトムです。
作り方
(1)
豚ロースは塩コショウでソテーする。(両面に焼き目とつけるくらいでOK)
(2)
ボールにみじん切りした玉ねぎ・粒マスタード・マヨネーズ・サテトムを入れて混ぜる。
(3)
豚ロースの上に混ぜ合わせたサテトムソースを塗ってトースターで焼き色がつくまで焼く。
実際に作ってみました(^^)
サテトムの独特なエビの風味が残った濃厚ソースが豚肉にとても合っていて、ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにもなるエスニックな一品です(^^)
辛いのが苦手なママ・パパ、お子様も食べるという場合は、粒マスタードを減らして、その分をマヨネーズにするとまろやかな味付けになります。
今回はトースターではなく、魚焼きグリルで焼いてみました(アルミホイルを下に敷いて焼けば、片付けも簡単で、一度にたくさん焼けます)
東洋医学からみた 【タマネギ】
肝、肺に作用し、気を巡らせ、胃の働きを高める。
ちょっと箸休めレシピ
これまでの3つのレシピはしっかりとした味つけの主菜ですので、ここでさっぱりとした副菜をご紹介します。
【モヤシサラダ】 (応募者:たけちゃんまん様)
材料
モヤシ
キュウリ
ハム
ゴマ油
醤油
白ゴマ ※各材料は全て適量
作り方
(1)
キュウリとハムはせんぎりにする。
(2)
モヤシをさっと茹でる。
(3)
(1)と(2)をゴマ油と醤油であえる。
(4)
(3)に白ゴマをまぶす。
実際に作ってみました(^^)
写真の材料は、モヤシ1袋、キュウリ1本、薄切りロースハム4枚、ゴマ油、醤油それぞれ大さじ1で作りました。小皿に盛って3~4人分になります。アッという間に出来る彩りの良い一品です(^^)
東洋医学からみた 【キュウリ】
体の熱を冷ます。水分代謝を盛んにする。尿を出やすくする。
東洋医学からみた 【ゴマ油】
肺に作用し、大腸を潤す。腸の乾燥から起こる便秘に有効。
東洋医学からみた 【白ゴマ】
肺、脾、大腸に作用し、身体を潤し、気を巡らせる。
次回は“レシピ大賞の番外編②”ということで、”楽しいアレンジの出来るレシピ”、”季節の変わり目に合うレシピ”などをご紹介します。
今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!
【 “今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】
大阪府の真汐(ましお)くん
(2017年12月生まれ)
~ママからのメッセージ~
三人兄弟の末っ子で、次男から6年ぶりの赤ちゃんです。長男と次男は年子なので兄弟というより双子みたいなので、初めて弟が出来たような感覚のようです。とっても可愛がってくれるし、私達夫婦にとっても癒しの存在です。
筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長