(第10回)育児ママの心配事①~赤ちゃんの病気・風邪(かぜ)~

”今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です

 

これまで、このコラムでは、赤ちゃんの夜泣きについて考えてきました。

夜泣きは赤ちゃんが成長する過程で起こる自然現象の1つです。

なので、赤ちゃんが成長すれば、いずれ夜泣きはなくなります。

 

 

しかし、病気となれば違ってきます。

放っておけば、深刻な状態になる可能性もあります。

 

 

では、赤ちゃんと病気の関係はどういったものなのでしょうか?

 

 

 

 

赤ちゃんは、ママのお腹にいる時は胎盤から、生まれてからはお乳から、ママが持っている免疫(抗体)をもらっています。

 

 

 

 

その抗体は“初乳”に多く含まれていて、そこから徐々に減っていきます。

一般的に、生後6ヵ月頃にはママのお乳に含まれる抗体は、効果を得られるまでの量よりも減ってしまうといわれています。

 

 

では、生後6カ月頃までなら、ママのお乳を飲んでいる赤ちゃんは病気にかかりにくいかというと、全ての病気にかかりにくいというわけではありません。

 

 

ママのお乳に含まれている抗体はママ自身が持っている抗体だけです。

なので、ママが持っていない抗体、例えば、〇△×ウィルスに対する抗体をママが持っていなければ、赤ちゃんはいくらママのお乳を飲んでいても、〇△×ウィルスに感染する可能性はあります。

 

 

赤ちゃんの病気は育児ママにとっては大きな心配事です。

そこで、今回は、病気の中でもこの時期に、特に注意が必要な「風邪(かぜ)」について考えていきたいと思います。

 

 

 

ここで、「風邪」とはどんな病気なのでしょうか?

 

 

 

 

「風邪(かぜ)」は西洋医学では「かぜ症候群」といい、上気道(鼻やのど)の急性炎症によって起こる症状のことをいいます。

 

 

 

 

なので、一般に市販されているかぜ薬の効能・効果には「かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ…)」と表示されているのです。

 

 

風邪をひく原因の約90%は、鼻や喉から感染する“ウィルス感染”です。

この風邪ウィルスは少なくとも100種類以上はあるといわれています。

 

 

これだけのウィルスに対する抗体を全てママが持っている可能性は大変低いです。

なので、赤ちゃんもママと同じように風邪をひくのです。

 

 

 

では、東洋医学からみた「風邪」はどうなのでしょうか?

 

 

 

 

東洋医学では、「正気(せいき)」が「邪気(じゃき)」に負けることで病気になると考えています。

 

 

 

ここでの「正気」とは生命力(人体の機能活動、自然治癒活動等)であり、「邪気」は生命力を阻害し、病気を引き起こす原因です。

西洋医学の感染症では、ウィルス、細菌がこれに当たります。

 

 

東洋医学では、邪気にさらされていても正気が勝っている状態を健康と考えています。

 

正気>邪気=健康 (^_^)

正気<邪気=病気 (>_<)

 

西洋医学の邪気(ウィルス等)をなくすことで健康になるという考えとは大きく違います。

 

 

 

では、「邪気」とは何なのでしょうか?

 

 

東洋医学では、自然の気象現象を「六気(ろっき)」で考えています。

 

・風(ふう)・・・春の季節

・寒(かん)・・・冬の季節

・暑(しょ)・・・夏の季節

・湿(しつ)・・・長夏(6~7月頃)

・燥(そう)・・・秋の季節

・火(か)・・・夏の季節

 

これらの過不足が起こり、身体がこの六気に対して著しく抵抗をなくしたとき、六気は「六淫(りくいん)」という邪気になります。

 

 

 

夏の暑さ、冬の寒さという六気の異常が六淫になるかどうかは人それぞれです。

正気の旺盛な人は多少の変化では病気になりませんが、正気が不足しがちな人は小さな変化でも病気になります。

 

 

 

 

東洋医学での「風邪」は六気の中の「風」が邪気になることで引き起こされると考えられています。

 

 

 

体表に風が当たり続けることで、体表の熱を奪われ、皮膚や粘膜が乾燥することで、体内に邪気(ウィルス)が入り込み、風邪の症状が出ます。

風邪とは風の邪(気)なのです。

 

 

 

 

 

では、赤ちゃんが風邪をひかないようにするためにはどうしたらよいでしょうか?

 

 

大事なポイントは3つです。

 

 

 

ポイント1 こまめに水分を与える

 

 

口や鼻の粘膜が乾いているとウィルスや細菌が侵入しやすくなります。

マスクやうがいの出来ない赤ちゃんには、喉を常に潤しておくために、こまめにお茶や白湯を飲ませてあげてください。

 

時折、鼻を蒸しタオルで拭いてあげるのも良いでしょう。

 

 

 

 

ポイント2 部屋の湿度を50~60%に保つ

 

 

部屋が乾燥していると当然、粘膜も乾燥します。

乾燥した空間ではウィルスは空気中を浮遊しやすくなります。

なので、室内にいても乾燥した空間では、ウィルスに感染しやすくなります。

 

 

加湿器等で湿度を50~60%に保つようにしてあげてください。

その際には、適度な換気も忘れずにしてください。

 

 

 

 

ポイント3 体を温める

 

 

赤ちゃんは体温調節がうまく出来ません。

冬にお出かけする際には、外気温で赤ちゃんの体温が奪われないようにしてあげてください。

 

 

だからといって汗をかくほど厚着をさせる必要はありません。

寒いと感じさせない程度で大丈夫です。

厚手の服を着せるよりも薄手の服を重ね着する方が体温は逃げにくくなります。

 

 

 

これらのポイントは、いわゆるウィルス対策です。

 

では、東洋医学の点からはどうでしょうか。

 

 

 

ポイントは「正気が邪気に負けないようにする」です。

 

 

正気を強くするためには、生活環境、食生活の見直しが必要です。

規則正しい生活、栄養バランスの整った食事、適度な運動、適度な睡眠時間…。

 

 

これらは、行った方が良いとわかっていてもなかなか実践できませんよね。

育児で忙しいママには尚更です。

そんなときには、東洋医学に基づいた夜泣きのお薬「ひやきおーがん」です。

 

 

 

「ひやきおーがん」は心身のバランスを整え、体力をつけることで、赤ちゃんの正気が邪気に負けないお手伝いをします。

 

 

 

「ひやきおーがん」は夜泣きのお薬というイメージをお持ちのママが多いと思いますが、効能・効果は「小児の神経質、夜なき、かんむし、ひきつけ、かぜひき、かぜの熱、ねびえ(寝冷え)、下痢、消化不良、乳はき(吐乳)、食欲不振、胃腸虚弱」と様々です。

 

 

 

実際に「ひやきおーがん」をお子さまの「かぜひき」で使用されたお客様の声をご紹介します。(ひやきおーがん・お客様アンケートより抜粋)

 

ママの声①「かぜをひいても、ひどくならずに小康状態が保てるようになった」

 

ママの声②「かぜをひくと喘息が出ていたが、ひやきおーがんを飲ませてからは喘息が出にくくなった。喘息が出ても1~2日で治るようになった」

 

これらは、夜泣きのお薬「ひやきおーがん」の赤ちゃんの体質改善効果だと考えられます。

 

 

 

 

これからの時期、育児ママには心配な赤ちゃんの風邪。

でも、1番注意しないといけないのは、ママ自身の風邪です。

 

 

授乳中のママであれば、薬の使用制限がありますし、赤ちゃんはママと一緒にいる時間が長いので、赤ちゃんに風邪がうつる可能性もあります。

何より、風邪のしんどさで赤ちゃんの大好きな“ママの笑顔”がなくなってしまいます。

 

 

”赤ちゃんの体調管理”は”ママ自身の体調管理”でもあります。

この時期は、特に注意してお過ごしください。

 

 

 

次回は、育児ママの心配事②として、赤ちゃんの「発熱」について、考えていきたいと思います。

 

 

 

…今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

【 “今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】

石川県の珀太(はくた)くん  (2016年9月生まれ、身長62cm、体重5kg)

 

~おばあちゃんから珀太くんへのメッセージ~

ママのおっぱいをいっぱい飲んでスクスク育っています。4歳のお兄ちゃんと、2歳のお姉ちゃんが可愛がってくれます。
ばーばんのお友達が作ってくれたベストを着てニッコリ!兄弟仲良く元気に育ってくれるのが、ばーばんの願いです。

 

 

 

 

 

 

筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長