• ホーム
  • 最新情報一覧
  • 【西日本で有名CMソング】ひや、ひや、ひやの、ひや・きおーがんの作曲者が判明【越部 信義先生】

最新情報

2024.7.29
【西日本で有名CMソング】
ひや・きおーがんの作曲者が判明
【越部 信義先生】

樋屋奇応丸CMキャプチャimg

夜泣きのお薬「樋屋奇応丸(ひやきおーがん)」CMソングの作曲者と作曲経緯が判明しました。【越部 信義先生】

※当内容はアットプレス様にて報道機関へ発信しました。


アットプレスロゴ
▼アットプレス様での掲載内容はこちら
https://www.atpress.ne.jp/news/402879




「赤ちゃん夜泣きで困ったな♪...」でおなじみのこのCMソング。
西日本の30代より上の年齢の皆さんは、よくご存じではないでしょうか。



★★★樋屋奇応丸CMソング(外部リンク:YOUTUBE)

この曲は、樋屋製薬株式会社が「樋屋奇応丸(ひや・きおーがん)」という、400年以上も前から作り続けている、夜泣きのお薬のCMに使われている楽曲です。

当楽曲の原曲は1959年に行われた朝日放送主催の第1回ABCミュージカル・スポット・コンクールにて制作された楽曲です。
作曲者は不明で、当時の資料などを取り寄せたりもしたのですが「これらの作品は若手の新進CM、作曲家によって作曲され…」という情報しかなく、作曲者の情報は今現在まで、不明とされてきました。

今回、X(旧twitter)の投稿をきっかけに、作者が判明しましたのでプレスリリースにて報告いたします。


作者は越部 信義 先生


越部 信義(こしべ のぶよし)(1933年 - 2014年)
1957年 東京藝術大学 作曲科 卒業

子ども向けの楽曲や童謡をはじめ、テレビ・CM・舞台など幅広いジャンルで活躍。
NHKのテレビ番組『おかあさんといっしょ』で楽曲制作を約40年にわたり担当したほか、テレビアニメ『サザエさん』の劇伴(BGM)を作曲したことでも知られた。
代表作は「おもちゃのチャチャチャ」「勇気一つを友にして(イカロスの歌)」など

【受賞歴】
第5回 日本レコード大賞童謡賞(1963年)-「おもちゃのチャチャチャ」
第18回 久米島武彦文化賞
第8回 日本アカデミー賞音楽賞 優秀賞(1985年)-「上海バンスキング」
日本童謡協会童謡賞

▲Wikipedia引用/https://ja.wikipedia.org/wiki/越部信義


『樋屋奇応丸』CMソングは越部信義氏の手掛けた現存する最初期の楽曲


越部信義先生の経歴と照らし合わせると、
1956年に東京藝術大学作曲科をご卒業され、
1960年に当時の楽曲作成の師匠である三木鶏郎氏が発足した三芸社へ所属。
CMソングや子ども向け楽曲の作曲家として活動するようになる。(Wikipedia引用)とありますので、その間のまさに朝日放送主催のコンクールへ応募されていた最初期の楽曲となります。
(※三木鶏郎氏の門下生として活動されていた期間)

きっかけはX(旧twitter)の投稿


広告史やコマーシャルソングについて研究されているM.T1970氏が2023年4月に「樋屋奇応丸」楽曲の作曲者を発見したとの内容を投稿。
遅ればせながら、1年後の2024年4月に樋屋製薬よりXのダイレクトメッセージにて取材のお伺いを立て、掲載紙などの情報をご提供いただきました。

▼M.T1970氏のホームページ
https://lit.link/mt1970

▼X(旧twitter)アカウント
https://twitter.com/koami_ya

掲載紙は、朝日放送が1960年9月に発行した広報雑誌「Voice of voices(17)」にて、第1回ABCミュージカル・スポット・コンクール入賞作品が掲載。
その中で樋屋奇応丸の歌は「準ABC賞」の受賞作品と記載されており、歌詞、楽譜、作詞作曲者が掲載されているとの事。
また、国立国会図書館にアーカイブされているとの情報もいただき、その内容を樋屋製薬が複写し確証しました。

樋屋奇応丸の情報が掲載された雑誌の写真

☆樋屋製薬 樋屋奇応丸CMソング「樋屋奇応丸」
制作年:1959年(昭和34年)
作曲:越部信義
制作:朝日放送
スポンサー:樋屋製薬株式会社

権利関係の確認では「週刊てりとりぃ」様にご協力いただきました。


越部先生のご家族様に、当記事の内容と、今後の広告としての楽曲使用のご許可をいただきました。

ご協力いただいた「週刊てりとりぃ」様公式ホームページ
https://weeklyterritory.blogspot.com/

さいごに


本年で、没後ちょうど10年目を迎えます。
今でも子育て世代には『はたらくくるまシリーズ』や『せんせいとおともだち』『ピポピポ救急車』等、
越部先生の遺した楽曲は身近ではないでしょうか?

『樋屋奇応丸』の楽曲は、ひや、ひや、ひやの、ひや・きおーがん♪のメロディと共に
現在でもSNSなどで話題にしていただいており、
作曲者の表示がなくとも後世に残り続けていく楽曲を遺した、
越部信義氏に樋屋製薬株式会社として敬意を表します。



▼当記事に使用した書籍について
出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月27日に取得)
国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/pid/1828144)
雑誌著作権元:朝日放送


▼樋屋奇応丸(ひやきおーがん)製品概要
販売名:特撰金粒樋屋奇応丸 (樋屋奇応丸特撰金粒)
販売名:小児薬樋屋奇応丸 (樋屋奇応丸銀粒)
販売名:小児良薬樋屋竒應丸 (樋屋奇応丸糖衣)
リスク区分:第2類医薬品

【効能・効果】
小児の神経質、夜なき、かんむし、ひきつけ、かぜひき、かぜの熱、ねびえ(寝冷)、下痢、消化不良、乳はき(吐乳)、食欲不振、胃腸虚弱。