助産師が教える!!子育てママパパ情報ポケット
【第9回】赤ちゃんの成長と健康、必要な栄養の話

「母乳が思うように出ない」「離乳食を食べてくれない」——。初めての育児では、そんな誰にでも起こりうる壁にぶつかるたび、自分を責めたり、深い罪悪感を抱いたりしてしまうものです。今回お届けするのは、そんなママ・パパの心に寄り添う、助産師・浅野和代さんによる「赤ちゃんの成長と栄養」のお話です。
「最初は出なくて当たり前」「一さじ食べれば合格」と語る浅野さん。母乳が持つ免疫のメリットといった専門的な知識から、ビタミンKの重要性、そしてフォローアップミルクを賢く取り入れた実践的なアドバイスまで。
この記事では、頑張りすぎてしまうママ・パパが、今日から少しだけ肩の力を抜いて、赤ちゃんの成長を心から喜べるようになるためのヒントをお届けします。読み終える頃には、きっと目の前の我が子がもっと愛おしく感じられるはずです。
MC:2児の母のラジオパーソナリティ 鈴木彩可さん。
ゲスト:助産師・浅野和代さん。
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※当内容はAIR-G'FM北海道にて「助産師が教える!!ママパパ情報ポケット」2026年3月6日放送分を記事化したものです。
お聞きいただけます。

【MC鈴木さん】
今週のテーマです。
「赤ちゃんの成長と健康、必要な栄養の話」を伺っていこうかなと思います。
もう赤ちゃんが誕生して、すぐ始まるのが母乳育児じゃないですか。
正直、おっぱいのこととかを考える暇もなく育児が始まったんですけど、
私自身が片方の出が悪くて、すごく悩ましく感じたこともあったんですけど、その母乳育児について教えていただけますか?

【浅野助産師】
はい。
母乳と、よく「混合」っていう考え方もありまして。
「混合」はミルクと母乳でやっていくやり方もあります。
「完全母乳」と言って母乳だけのかたもいらっしゃいます。
「完全ミルク」という方法もあります。
私的には、どの方法もいいかなと思っていて。
出るなら母乳、吸わせられるなら母乳も飲ませてもらってもいいかなと思います。
母乳のメリットっていうのはたくさんあって、
それこそママからのプレゼントで免疫を伝えられるとか。
あとは「完全栄養食」とか言われてる事もありまして、赤ちゃんの吸う力、吸い続ける力で栄養、特に脂肪分なんかが違ってくるんですね。
なので、その子にとってのオーダーメイドの栄養というふうにも言われています。
ただですね、母乳だけでは得られない栄養素もありまして。
特にビタミンK。




そうなんです。
母乳だけではなかなか得られない。
で、自分で赤ちゃんが体内でビタミンKを作れるようになるには3ヶ月かかるって言われてるんですね。
でもそのビタミンKが欠乏すると、ちょっといろいろなことが起こるので、シロップにして飲ませましょう、というようなことで。
ただ、そのビタミンKに関しても、ミルクには入っているんです。


なので、ミルクだからといって(引け目を感じる必要はない)。
ミルクでも立派に育ちますし、逆に安心して育児ができる。
母乳だとどれだけ出てるか分からないじゃないですか。
だからちゃんとその子にとっての成長に必要な栄養が取れてるかっていうところで、不安を抱かれる方もやっぱり多いので。
もうそういう方にに関しては、不安を持って育児をするんじゃなく、
初産婦さんは(母乳は)なかなか出ませんから。
吸われないと出てこないものですし、出てくるまではしっかりミルクも足してもらってもいいのかな。
そこで安心して退院してもらって、そこからやりたい育児、授乳方法っていうのに近づけられるようにしていく。
長期間、長期スパンで、ご自身が望む授乳方法をやって(移行して)いっていただけたらいいのかなと思います。

やっぱり頑張っちゃうんですよ。
特に初めての出産は分からないので「どうして出ないんだろう」とか 。
で、出ないことで、まあ仕方ないわけですよ、その体の体質とかもあるでしょうし。
だけど出ないことを責めて、なんかこう、なんて言うんだろうな、罪悪感感じながら
「ミルクでもいいのかな……」みたいに思っちゃって。

あと、私、母子訪問なんかもさせていただいておりますけれども、そこで受けていたお悩み事っていうのも、9割ぐらいがやっぱり授乳です。


特に小さく生まれちゃったりとか、大きくても飲まないとか、あるので。
飲まなくても心配だし、飲みすぎても心配だしっていうのが、授乳の難しさ。
それであれば、まず一番大事なのは「自分がどうしたいか」。
それで決めてもらうのが一番いいと思います。
こっちがいいのかな、あっちがいいのかなって迷っているうちに、もう何ヶ月も過ぎちゃうので。
最初はもう全然ミルクでもいいのよ、大きくなればいいのよ、ぐらいの感じで。
で、やっぱり母乳って突き詰めちゃうと本当に悩み深くなっちゃって、苦しいんですよ。


常に常に不安になっちゃうと、せっかくね、赤ちゃんが可愛い時期に、
もう母乳のことで頭がいっぱいになっちゃって。



離乳食も、前回の時にお話聞きましたけど、食べるものは食べるけど、なんか食べてくれないな、みたいなことの壁にぶつかったりもするじゃないですか。

で、まだやっぱりその時期、並行して授乳、ミルクなり母乳も飲ませてるので、そんなに心配はないんですけど。
やっぱり思いを込めて作った離乳食を食べてくれないと、ママの方がどんどん凹んじゃうし、本当にこれで大丈夫なのかなって不安の一つになってくると思うんです。
離乳食だけでその時の栄養が賄えると思わなくて全然よくて。
一さじでも食べてくれればオッケーで。
補うものとしては、フォローアップミルクなんかもいいかなと思います。


9ヶ月ぐらいからフォローアップミルクっていうのも飲ませていただくと、母乳だけでは補えなかった(母乳も半年過ぎてから成分変わってきますから)、タンパク質、鉄分、ビタミンっていうのもちゃんと入ってますから。
そういうものをうまく利用しながら、一さじ一さじでも離乳食をステップアップしていっていただくぐらいの気持ちで全然よくて、そんなに頑張りすぎなくても大丈夫です。

やっぱり根を詰めて育児しちゃう方たくさんいらっしゃると思うんですけど、助産師さんが「大丈夫です」って言ってくれるっていうことってすごくありがたいので、たくさんのお母さんに届けばいいなと思います。

成長が大事ですから。
何を食べさせたかというよりも、質は大事ですよ。
質は大事ですけど、ちゃんと成長してればもうそれだけでオッケーなので。
そんなに考え込まないで、不安に思わないでほしいなと思います。

皆さんぜひ、今の言葉を忘れないように、日々の育児楽しんでいただければなと思います。浅野さん、今週もありがとうございました。

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